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コカトリス(, )は、雄鶏とヘビとを合わせたような姿〔松平 (2005), p. 207.〕の、伝説上の生き物である。フランス語では「コカドリーユ」と呼ばれ〔松平 (2005), p. 205.〕、トカゲの姿をしているとされる〔松平 (2005), p. 206.〕。 == 解説 == コカトリスは、雄鶏の産んだ卵から生まれるという〔。雄鶏は7歳で、卵はヒキガエルが9年間温める、などという民話も生まれた。 同じく伝説の生物であるバジリスクから派生したとされているが、そのきっかけは、14世紀にジェフリー・チョーサーの『カンタベリー物語』においてバジリスクがバシリコック (Basilicok) という名前で登場したことである。その名はやがてコカトリスに変化していき〔ローズ,松村訳 (2004), p. 183.〕、その名が指す生物の外観も、元々は蛇であったものが、首から上と下肢は雄鶏、胴と翼はドラゴン、尾は蛇というふうに、複数の生き物が混合した姿に変貌していった〔。能力はバジリスクと同じようなものを持ち、人に槍で襲われるとその槍を伝って毒を送り込んで逆に殺したり、水を飲んだだけでその水場を長期間にわたって毒で汚染したり〔、さらには、見ただけで相手を殺したり〔〔、飛んでいる鳥さえ視線の先で焼いて落下させたりする〔〔アラン,上原訳 (2009), p. 24.〕とされた。 中世の聖書のさまざまな版のいくつかにコカトリスが登場したため、当時の多くの人がコカトリスが本当に存在すると信じていたという〔。ウィリアム・シェイクスピアの『十二夜』の中でも、登場人物がコカトリスについて言及している〔。 こんにちのヨーロッパにおいてコカトリスは、バジリスクと同様に、紋章の中にしばしば描かれている〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「コカトリス」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Cockatrice 」があります。 スポンサード リンク
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