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コベリティ(Coverity)は、スタンフォードチェッカーをベースとした静的コード解析技術を中心に、ソフトウェア開発の品質・生産性向上のためのツールを開発・販売する米国の独立系ソフトウェア会社である。 == 概要 == 米国カリフォルニア州に本社を置くCoverityは、ソフトウェア開発における生産性の向上、品質の向上、安全性の向上を追求したソフトウェアとサービスを提供している。 Coverityは全世界で事業展開しており約1,000社の顧客基盤を持つ。Coverityの静的コード解析ツールは組込ソフトウェアやアプリケーションソフトを開発する企業に広く普及しており、各企業がソフトウェア製品やソフトウェアを組み込んだ製品を市場投入する前に製品の不具合を未然に検出することで、品質向上や顧客ニーズや業界法令基準に適合する革新的な製品開発の実現を可能にしている。 また同社は2006年に米国国土安全保障省と共同でオープンソース・ソフトウェアの品質向上を目指した最大規模の官民共同調査プロジェクトを開始した。Coverity Scanという同プロジェクトでは2010年に通算で291件(6,100万行)のオープンソースプロジェクトが調査されている。 同社には日本支社(本社:東京都新宿区 2007年12月設立)があり、国内の電子・ハイテク、ゲームメーカー、通信機器、医療機器、システムインテグレーターなど約100社の顧客基盤を持ち、製品の販売・サポート、導入教育サービス等を提供中であり、現在は、東京及び大阪にオフィスを構えている。 Coverityの歴史は、スタンフォード大学のDawson Engler教授と4人の博士課程の学生らによる3年以上に及ぶスタンフォード大学の研究成果に始まる。2002年に創設され、最初のリリースは2003年2月に出荷された。 VDC Research社の最新(2011年1月)の組込市場向けツールの市場調査結果によると、Coverityは静的コード解析の分野で1/3以上のシェアを占めている。 Coverity Static Analysisはビルドのプロセスを監視しコールグラフ、制御フローグラフなどの中間モデルを生成した上で、実行可能なパスを網羅的にチェックするというアプローチをとっており、NULLポインタの間接参照や、リソースリーク、デッドロックなどの発生条件が複雑で、関数間をまたがるようなランタイムエラーを検出することが可能である。また、その解析技術にはSATソルバが実装されており、同業他社のソフトウェアと比較して誤検知率が非常に低いことも特徴である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「コベリティ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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