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『新現実』(しんげんじつ)は大塚英志が責任編集を務める文芸誌・批評誌。キャッチコピーは「見えない戦時下の批評誌」(5号)。2002年7月に創刊され、不定期に5号まで刊行されている。 == 概要 == === 第一期 === 2002年7月に、大塚英志と東浩紀の2人が編集する文芸誌・批評誌として創刊された。誌名は東浩紀の考案による〔本誌Vol.1 p.132〕。大塚英志は創刊号の巻末でこの雑誌の創刊の目的として、雑誌の創刊が困難ではないことを実例として示すこと、および若い世代の書き手に機会を与える媒体を作ること、という2つを挙げている。そのことば通り、創刊号では当時アニメーション「ほしのこえ」によって一部で知名度を上げつつあった新海誠が漫画に初挑戦し、講談社ノベルスから新刊を出すことができなくなった佐藤友哉に小説を発表する場を与えている。また、第1回文学フリマの知らせも掲載されている。 2号刊行直前は、イラクに対してアメリカが戦争を仕掛けるかどうかといった瀬戸際の時期にあり、『新現実』も2号以降「戦時下」という言葉を強く意識した雑誌作りになっていく。なお、東浩紀は2号から編集をはずれている。2号の特集は「天皇制への立場」、3号の特集は「いかに戦時下に語るか」である。 2号では企画書の段階で、短編小説の執筆者としてビジュアルノベルのシナリオライターである奈須きのこ、元長柾木、涼元悠一、若手作家の乙一、滝本竜彦、舞城王太郎の名があったが〔『はかぎくす!!』(波状言論、2004年8月)p.9〕、これらの企画は実現しなかった。2号巻末では、3号の特集「新しい現実に立ち向かう小説(仮)」が予告され、元長柾木と原田宇陀児の小説の掲載が予告されているが、この特集も実現せず、3号には2人のうち元長柾木の小説のみ掲載された。 刊行元は角川書店であるが、(少なくとも第一期では)原稿料は大塚英志の自前でまかなわれていた〔『多重人格探偵サイコ 雨宮一彦の帰還』(大塚英志・角川文庫・2003年) の「あとがき」〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「新現実」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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