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コム・アカデミー事件(---じけん)とは、1936年に「日本資本主義発達史講座」の執筆に参加した学者・研究者グループが、コミンテルンのコミニズマ・アカデミヤに類する組織であるとして、治安維持法により一斉に逮捕された事件である。 ちなみに、コム・アカデミーとはソビエト連邦時代に存在したコミンテルンのKоммунизма-Академия(コムニズマ・アカデミヤ/共産主義アカデミー)に由来する日本語である。 == 概要 == 1936年(昭和11年)7月10日、「日本資本主義発達史講座」の執筆に参加した学者・研究者グループ32名が一斉に検挙された。この時、左翼文化団体関係者29名も同時に逮捕された。事件は、研究グループが コミンテルンの文化指導部コム・アカデミーをまねた組織で共産党の別働隊であるとするねつ造〔によるものであった。この検挙で講座派は壊滅状態になり、ついで1937年から38年の人民戦線事件で労農派が一斉検挙を受けると、議論も不可能となり、両派による日本資本主義論争は中断した。 ここで言う左翼文化団体関係者とは具体的には「文芸街」・「文芸評論」・「社会評論」・「時局新聞」などの編集・執筆メンバーである。 *「社会評論」1935年3月創刊、反ファシズムのリベラル派の雑誌、執筆者に長谷川如是閑、河合栄治郎など。 *「時局新聞」柳条湖事件の翌年に創刊された本紙は、体制迎合をあからさまにしていった一般新聞雑誌の堕落を憂い、鋭いジャーナリズム批判を貫いた希少メディアである。編集顧問に青野季吉・大宅壮一・鈴木茂三郎らを迎え、反ファシズム色を鮮明に出し、それゆえに度々の発禁に遭ったが、都市労働者や農民などの「大衆」を中心に読者層を広げた。戦争に突き進む日本帝国主義に歯止めをかける戦線統一の可能性をはらんでいた。(犬丸義一) *「文芸評論」 *「文芸街」 広義の左翼文化団体とは国体批判(天皇制批判)をしていた文化団体のことで、1936年までにはほとんどが治安維持法により壊滅されたが以下に掲げるようなものがあった。 *日本プロレタリア映画同盟(1934年、弾圧により解体) *日本プロレタリア芸術連盟/プロ芸(1928年、三・一五事件の弾圧により全日本無産者芸術連盟(ナップ)に発展的解消 *日本プロレタリア作家同盟(1934年、弾圧により解体) *日本プロレタリア文化連盟・コップ(治安維持法による弾圧で1933年活動停止) *日本プロレタリア文芸連盟(1926年日本プロレタリア芸術連盟(プロ芸)として再出発した。) *前衛芸術家同盟(1928年3月、日本プロレタリア芸術連盟(プロ芸)と合同、全日本無産者芸術連盟(ナップ)が結成され、前衛芸術家同盟は発展的解消をとげた。) *前衛座(起源は、「トランク劇場」。1926年12月、前衛座として発足。1927年に2度の分裂を起こし、前衛劇場に名称を変更、1928年にかつて分裂した「プロレタリア劇場」と再統一して、東京左翼劇場となり、その歴史の幕を閉じた) *全日本無産者芸術連盟・ナップ(1930年、日本プロレタリア文化連盟⦅コップ⦆に発展的解消) *東京左翼劇場(1934年、中央劇場に改称後、同年6月に解散) *労農芸術家連盟(1927年7月結成。雑誌『文芸戦線』を機関誌とした。、1932年に解散。) #「日本資本主義発達史講座」の執筆に参加した学者・研究者 #:野呂栄太郎(1934年2月19日拷問により死去,35歳)・服部之総・羽仁五郎・平野義太郎・山田盛太郎・小林良正・永田広志・相川春喜・伊豆公夫・玉城肇・木村恒夫・大塚金之助・渡辺謙吉・稲岡進・小川信一・山下徳治・小倉金之助・岡邦雄・田中康夫・風早八十二・秋笹正之輔・鈴木小兵衛・井汲卓一・坂本三善・西雅雄・土屋喬雄・小野武夫・細川嘉六・山田清三郎 #: # 文化関係被検挙者 #: 浅野辰雄、浅野次郎、中島正伍など 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「コム・アカデミー事件」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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