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コレスキー分解 : ミニ英和和英辞書
コレスキー分解[これすきーぶんかい]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [ぶん, ふん]
  1. (n,n-suf,pref) (1) part 2. segment 3. share 4. ration 5. (2) rate 6. (3) degree 7. one's lot 8. one's status 9. relation 10. duty 1 1. kind 12. lot 13. (4) in proportion to 14. just as much as 1
分解 : [ぶんかい]
  1. (n,vs) analysis 2. disassembly 

コレスキー分解 : ウィキペディア日本語版
コレスキー分解[これすきーぶんかい]
コレスキー分解(コレスキーぶんかい)とは、正定値エルミート行列''A''を下三角行列''L''と''L''の共役転置''L
*
''との積に分解すること。
: \mathbf = \mathbf \mathbf^ \qquad (\mathbf \in \mathbb^)
Aのエルミート性を利用したLU分解の特別な場合である。''L''の対角成分は実数にとることができて(符号・位相の自由度があるが)通常は、対角成分を正の実数に採り、その場合には、''L''が一意に定まる。''アンドレ=ルイ・コレスキー''にちなんで名づけられた。
''A''が実対称行列の場合、上式の共役転置は転置に単純化される。
: \mathbf = \mathbf \mathbf^ \qquad (\mathbf \in \mathbb^)
エルミート対称行列Aが正定値であることと、Aのコレスキー分解が存在することは同値になる。
== アルゴリズムの例 ==
コレスキー法はガウスの消去法の改良版である。
ガウスの消去法は''A''の左方から順次''L''を作用させ前進消去(LU分解に対応。)するが、
''A''(i)=''L''i''A''(i+1)    ( または、''A''(i+1)=''L''i-1''A''(i) )
コレスキー法は''A''を順次''L''と''L
*
''で挟んで前進消去していくと考えればよい。
''A''(i)=''L''i''A''(i+1) ''L''i
*
  ( または、''A''(i+1)=''L''i-1''A''(i) ''L''i
*
-1 )
このとき''A''(i+1)のエルミート性は保たれる。
詳細は以下の解説を参照。''A''が実行列の場合は単純に、エルミート→対称、共役転置→転置と読み替えればよい。
コレスキー分解の再帰的アルゴリズムでは、まず最初に''A''(1)を下のように置く(定義する)。
: \mathbf^ := \mathbf
以下、i回目のステップ。エルミート性を保ちながら''A''(i)のi行とi列を前進消去して
''A''(i+1)を生成することを考える。 ''A''(i)はi-1行・列まで前進消去されたエルミート行列であるので、下式のように書ける。
: \mathbf^
=
\begin
\mathbf_ & 0 & 0 \\
0 & a_ & \mathbf_^ \\
0 & \mathbf_ & \mathbf^
\end

ここで、Ii-1はi-1次の単位行列
ai,iはi番目の対角要素、
biはi列目の下三角部、
B(i)は、A(i)のi+1行・列以降の部分でやはりエルミートある。次に、Li
: \mathbf_
: =
\begin
\mathbf_ & 0 & 0 \\
0 & \sqrt & 0 \\
0 & \frac \mathbf_ & \mathbf_
\end

と定義するとA(i)は、
: \mathbf^
=
\mathbf_
\mathbf^
\mathbf(\mathbf_)^

と書ける。( A(i+1) = Li-1 A(i) Li
*-1
 より。)ここで、A(i+1)
:
\mathbf^
=
\begin
\mathbf_ & 0 & 0 \\
0 & 1 & 0 \\
0 & 0 & \mathbf^ - \frac \mathbf_ \mathbf_^
\end

である。( .ここでbi bi
*
は、行列の積。 )
以上が、i回目のステップ。A(i)からA(i+1)が計算出来たことになる。
nをAの次数として、このステップをn回繰り返すと''A''(n+1) = Inとなりコレスキー分解は終了する。
: \mathbf^ = \mathbf_ \mathbf_ \dots \mathbf_ \mathbf^ \mathbf_^ \dots \mathbf_^ \mathbf_^
であり、
: \mathbf := \mathbf_ \mathbf_ \dots \mathbf_
と置くと、(これが最終的に求める''L''である。)
: \mathbf = \mathbf \mathbf^
であることが確認できる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「コレスキー分解」の詳細全文を読む




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