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コンパスカメラは *かつてイギリスに存在したカメラメーカー"Compass Cameras Limited" *上記カメラメーカーの製品"Compass Camera" である。 カメラメーカーとしてのコンパスカメラはスーパーマリンの創業者として知られるノエル・ペンバートン=ビリング(''Noel Pemberton-Billing'' )が創業した。 == 製品 == === コンパスカメラI === 写真乾板もしくはロールフィルムを使用し24×36mm判〔『クラシックカメラ専科』p.146。〕の小型精密複雑カメラ。使用するロールフィルムはリーダーペーパー40mm幅で6枚撮りの専用〔『クラシックカメラ専科No.2、名機105の使い方』p.41。〕。ノエル・ペンバートン・ビリング〔『現代カメラ新書No.3、世界の珍品カメラ』p.158。〕が1930年頃から設計を始め、1936年5月16日に特許を取得。1937年からルクルト(現ジャガー・ルクルト)〔が製造し1937年〔『現代カメラ新書No.6、クラシックカメラ入門』p.49。〕または1938年〔から1944年頃まで販売された。 シャッターは時計用ゼンマイにより動作するロータリー式〔。シャッタースピードは1/500秒から4.5秒の22段階〔『現代カメラ新書No.6、クラシックカメラ入門』p.51。〕。 レンズはスイスの光学会社ケルン(''Kern'' )が製造した3群4枚テッサー型のCCL3アナスチグマート35mmF3.5。最短撮影距離0.53m〔まで基線長39mmの距離計に連動し、二段に沈胴する〔。距離計。絞りは円盤式でD(Dull=曇りの略でF3.5)、O(Overcast=曇りの略でF4.5)、C(Clear=晴れの略でF6.3)、B(Bright=快晴の略でF16)の4段階。ラッテンK1、G、X1フィルターが組み込まれている〔。レンズキャップは回転式被写界深度目盛りを持ち〔、閉めるとシャッターロックが掛かる〔。ファインダーは横向きに切り替えられ〔、光学式露出計を兼ねている〔。 レンズを沈胴させた状態ではほぼ30×53×70mmの立方体となり、この中に上述した機能の他パノラマヘッド、ステレオヘッド、水準器も内蔵している〔。 発売当時コンパスは30ポンドであった〔。伝統あるスイス時計メーカーの手になるだけに驚異的な出来である〔が、小型軽量のボディーに考えうるありとあらゆる機能を詰め込んだ〔ような設計で使い良いものではなく、ライカIII型エルマー50mmF3.5が31ポンドであった時代だったので売れず収集対象の珍品となり〔、またコダック・エクトラと並んで複雑怪奇なカメラとして知られている〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「コンパスカメラ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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