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コンピテントセル(competent cells; 形質転換受容性細胞)とは、外来DNA(プラスミド・ファージDNAなど)を細胞内に取り込める状態の細胞である。通常はカルシウムイオン存在下で冷却することによりDNAに対する膜透過性が増大した大腸菌を指す。 ==概略== 対数増殖期の細胞を2価陰イオン存在下(塩化カルシウム水溶液など)で冷却することにより、大腸菌の細胞膜はプラスミドなどの比較的小さなDNAに対して透過性を持つようになる。通常はこの状態で低温保存(液体窒素温度から-80まで)しておき、使用時に0に戻して穏やかにDNAを加え、その後に溶液を希釈することでDNAが取り込まれて形質転換がおきる。この時に希釈前に熱処理(ヒートショック・通常は37から42で数十秒程度)すると、DNAの取り込みが促進される。 このままの条件では形質転換されなかった大腸菌も生存しているため、実際に形質転換を受けた大腸菌を得るためには薬剤選択が必要である。たとえばpUC等のプラスミドはアンピシリン耐性遺伝子を含んでいるので、形質転換を受けた大腸菌はアンピシリン耐性となる。そこでアンピシリン感受性の菌株を用いてコンピテントセルを作製し、形質転換後にアンピシリンを含む寒天培地で培養すると、形質転換を受けた大腸菌のみが増殖してコロニーを形成する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「コンピテントセル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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