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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
コンピュータウイルス () とは、マルウェア(コンピュータに被害をもたらすプログラム)の一種で、自立せず、動的に活動せず、プログラムファイルからプログラムファイルへと静的に感染するものを指す。 ==概要== 一般に医学・生物学上の原義のウイルスと混同する恐れがない場合は単に「ウイルス」と呼ぶことが多く、日本工業規格(JIS X0008「情報処理用語-セキュリティ」)でも「ウイルス」 () としている。〔なお、virus をウイルス/ウィルスと発音するのはラテン語に由来するものであり、英語ではヴァイラスと発音する。〕 具体的には感染先のプログラムファイル(「宿主」と呼ぶ)の一部を書き変えて自分のコピーを追加し (感染)、感染した宿主のプログラムが実行された時に自分自身をコピーするコードを実行させることによって増殖していくというものである。 なお、日本において、2011年の刑法改正で新設された「不正指令電磁的記録に関する罪」は、感染能力の有無にかかわらず「人が電子計算機を使用するに際して、その意図に反する動作をさせるべき不正な指令」等を作成する等することを犯罪と規定している。トロイの木馬やワーム等、ウイルス以外のマルウェア一般も広く対象とするこの罪に関して、あきらかに誤用であるが、法務省やニュースメディアなどが「ウイルス作成罪」等と呼ぶため誤用が広範に広められている。 それ自身は独立して実行可能なプログラムではなくプログラム断片であり、他のファイルに感染することにより、その機能を発揮できる。このため、あるシステムからあるシステムに感染しようとする時に宿主となるファイルが必要なため、フロッピーディスク等のリムーバブルメディアや、電子メールの添付ファイルを経由して感染する事が多い。 感染しても以前から存在していたファイルのサイズが少し増えたようにしか見えないか、あるいは全く何も変わらないように見せかけるので、ウイルス対策ソフトがないと発見は難しい(後者はMS-DOS時代にMS-DOSをフックしたりして実現していたものが多く、近年では難しい。しかし近年のGUIファイラ等ではファイルサイズを1バイト単位で表示しないものも多く、そういった場合前者の発見も難しい)。 ウイルスが含まれたプログラムファイルは、「ウイルスに感染している」という。感染したファイルを(多くの場合、感染していることを知らずに)複製することによりウイルスが広がっていくさまが、生物と同様の特徴を持つウイルスが増殖していくさまに似ていることからこの名前がついた。 コンピュータウイルスの感染を阻止したり、感染したウイルスを検出したりする技術をアンチウイルス (anti-virus) と呼び、それらを支援するソフトウェアをアンチウイルスソフトウェアや、ウイルス対策ソフト・ワクチンなどと呼ぶ。(詳しくは通産省の告示を参照のこと) 日本でコンピュータウイルスを感染させる行為をした場合、電子計算機損壊等業務妨害罪、偽計業務妨害罪、器物損壊罪、電磁的記録毀棄罪、信用毀損罪、業務妨害罪等の規定が適用される可能性がある。電子計算機損壊等業務妨害罪が適用された場合、5年以下の懲役又は100万以下の罰金に処せられる。ウイルスに感染した被害者から損害賠償を請求された場合は、作成者はさらに多額の賠償をしなければならなくなる。自分のコンピュータがウイルスに感染したが対策をとらず、他のコンピュータに感染を広げてしまった場合も賠償の責任を負う可能性がある。 さらに、2003年3月、法務省は、サイバー犯罪条約の批准要件を満たす為ウイルスの作成・所持を犯罪構成要件とする「ウイルス作成罪」を新設する方針を発表した。2004年2月、ウイルスに関する刑事罰を盛り込んだ刑法改正案を国会提出。その後、継続審議、廃案、再提出を繰り返しながら、2011年6月に情報処理の高度化等に対処するための刑法等の一部を改正する法律が国会で可決成立した(2011年7月に施行予定)。正当な理由がなく無断で他人のコンピューターにおいて実行させる目的でウイルスの「作成」「提供」「取得」「保管」した場合の刑事罰(不正指令電磁的記録に関する罪)が規定された。 アメリカ合衆国などではウイルスの作成者の情報に多額な懸賞金がかけられ、作成者が逮捕されることも多い。米マイクロソフトは MSBlast ワームと SoBig ウイルスの作成者逮捕につながる情報に、25万ドルずつの報奨金を懸けている。2004年5月、ドイツの警察は Sasser を作成したとして18歳の少年を逮捕した。 企業がウイルス対策を怠って、取引先にウイルス付きのメールを送ってしまった場合、信用問題、訴訟問題に発展する可能性がある。 ユーザを驚かせるために作られた感染能力や破壊能力のないジョークプログラムはコンピュータウイルスに含まれない。ウイルス対策ソフトも駆除しないが一部のジョークプログラムはウイルス対策ソフトで駆除される場合もある。ただし近年、ウイルス対策ソフトによる誤検出(false positive)が、時折問題になる程には起きており、またその被害に遭っているソフトが有名でないといった場合に、一部ウイルス対策ソフトメーカーが対応を極度に渋るなどといった問題も起きている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「コンピュータウイルス」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Computer virus 」があります。 スポンサード リンク
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