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コーヒーの歴史ではコーヒーノキの利用と栽培、およびコーヒー飲用の歴史について述べる。 == コーヒー発見にまつわる伝説 == コーヒーの起源にはいくつもの伝説があるが、その内容は3つに大別できる〔辻調おいしいネット - カフェ・マニアックス (2014年3月閲覧)〕。 *9世紀のエチオピアで、ヤギ飼いの少年カルディ (:en:Kaldi) が、ヤギが興奮して飛び跳ねることに気づいて修道僧に相談したところ、山腹の木に実る赤い実が原因と判り、その後修道院の夜業で眠気覚ましに利用されるようになった。 *この話の原典とされるのは、レバノンのキリスト教徒ファウスト・ナイロニ (Faustus Nairon) の著書『コーヒー論:その特質と効用』(1671年)に登場する「眠りを知らない修道院」のエピソードだが、実際には時代も場所も分からないオリエントの伝承として記されていた〔〔猫井登『お菓子の由来物語』(幻冬舎ルネッサンス, 2008年9月)、180-181頁〕。この話がヨーロッパで紹介されると、コーヒーの流行に合わせて装飾が進み、舞台は原産地エチオピアに設定され、ヤギ飼いの少年にはKaldiというアラブ風の名が与えられた〔。 *13世紀のモカで、イスラム神秘主義修道者(スーフィー)のシェーク・オマール (Sheikh Omar) が、不祥事(王女に恋心を抱いた疑い)で街を追放されていた時に山中で鳥に導かれて赤い実を見つけ、許されて戻った後にその効用を広めた。 *原典は、アブドゥル・カーディル・アル=ジャジーリーの著書『コーヒーの合理性の擁護』(1587年)写本で、千夜一夜物語をヨーロッパに紹介したアントワーヌ・ガラン (Antoine Galland) の著書『コーヒーの起源と伝播』(1699年)によってヨーロッパに紹介された〔。オマールの没後早い時期に書かれた歴史書にはオマールがコーヒーを発見した記述は存在せず〔ワイルド『コーヒーの真実』、53頁〕、東アフリカを原産地とするコーヒーノキがイエメンの山中に自生している点から信憑性には疑問が呈され、モカのコーヒー産業が発達した後に創造された逸話だと考えられている〔臼井『コーヒーが廻り世界史が廻る』、8頁〕。 *15世紀のアデンで、イスラム律法学者のゲマレディン(ザブハーニー)が体調を崩した時、以前エチオピアを旅したときに知ったコーヒーの効用を確かめ、その後、眠気覚ましとして修道者たちに勧めた。さらに学者や職人、夜に旅する商人へと広まっていった。 *シェーク・オマールの逸話と同じく『コーヒーの合理性の擁護』が原典だとされている〔。ヨーロッパの人間の記録の中には、1454年にゲマレディンがコーヒーを認めるファトワー(法解釈)を出したとする伝承が紹介されている〔ワイルド『コーヒーの真実』、54頁〕。『コーヒーの合理性の擁護』では、ザブハーニーが飲用していた液体はコーヒーではなくカートだとする別の記録が紹介されている〔臼井『コーヒーが廻り世界史が廻る』、11頁〕。ウィリアム・H・ユーカーズ (William H.Ukers) の著書『オール・アバウト・コーヒー』(1935年)では、信憑性の高い伝承として取り上げられている〔〔http://www.gutenberg.org/ebooks/28500 ALL ABOUT COFFEE〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「コーヒーの歴史」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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