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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
コープオリンピア(Co-op Olympia)は、東京都渋谷区神宮前(いわゆる表参道)に建つ共同住宅である。 明治神宮、および原宿駅の至近にあって、黎明期における「高級マンション」の代表例として知られるほか〔 村島正彦 『建材試験情報』 9 '09 財団法人建材試験センター〕、1965年(昭和40年)当時の分譲価格が最高で1億円を突破したことから、いわゆる「億ション」の第一号でもある〔分譲マンションの歴史 『不動産情報サイト nomu.com』 野村不動産アーバンネット株式会社、平成23年12月22日閲覧〕。 == 概要 == 竣工時からエレベーターや空調設備を完備するとともに、ホテルのようなフロントサービスを導入、当時考えられる技術・サービスとして最高水準のものを備えた、日本における「高級マンション」の元祖のひとつとされる〔コープオリンピア ヴィンテージマンションの「トウキョウアパートメントラボ」 2016年2月27日閲覧〕。売主は東京コープ株式会社で、1965年(昭和40年)当時の分譲価格は3,000万円から1億円超であった〔。 完成は1965年(昭和40年)3月であり、名称の「オリンピア」は、その前年に近隣の代々木体育館などを会場に開催された1964年東京オリンピックに因む〔“日本初”、住民による住民のためのマンション建て替え 築44年、東京・原宿の高級マンション管理組合の挑戦、2009年4月1日掲載、平成23年12月22日閲覧〕。所在地住所はかつて渋谷区穏田三丁目で、コープオリンピアが完成した1965年3月の住居表示施行によって現在の渋谷区神宮前6丁目に変わった。 明治神宮・原宿駅のある台地上から明治通り・神宮前交差点に下る坂道に沿って建設されている建物は地上11階、地下2階建てで、延べ床面積は23,239平米である。住戸数は164戸で、各戸の占有面積は28 -215平米(平均79平米)〔、隔階中廊下式のユニークな住戸ユニットが採用されており、メゾネット形式の活用によって、1ユニット9坪の区画が上下・左右・南北など様々に組み合わされ、多様な広さ、形式の住戸を実現している〔。また、坂道を生かして、機械室や商業施設は地下や1階にもぐりこませてある〔。敷地面積は約4,100平米〔。需要層としては会社重役、自家営業者、自由業、高額所得者、親譲りの財産所有者が主な購入者であり、そのうちの大半が自家用車を所有していたことが挙げられる〔アパートのすべて 宮田慶三郎著 金剛出版 1964年8月20日発行 208頁。〕。 設計は清水建設によるもので、(1)並木道との調和を図って緑が映える外観とすること、(2)レストランや美容院など商業施設を併設し、建物自体に都市としての機能を盛り込むこと、(3)海外滞在経験などもある富裕層を満足させられる設備・仕様とすること、などを意図して設計された〔。 実際の建物の外観は暗色のタイルと銀色のアルミサッシという落ち着いた色合いで、街路樹(欅)の緑を引き立たせている〔。設備も当時としては画期的で、セントラル方式による全館24時間冷暖房、エレベーター4基、居住者専用の駐車場(約60台分)、さらに屋上には建築家、ル・コルビュジエによる集合住宅、ユニテ・ダビタシオンを模して、周囲を一望できるプールが設けられた〔。また、高級マンションの先駆けとして、24時間体制のフロントサービスを採用、内廊下には赤絨毯が敷かれ、分譲時には購入者が水周りの器具、カーペットや壁紙の色や模様などを選択でき、特別注文も可能だったという。 新築分譲時には、最高価格である1億円の住戸のひとつを当時人気だった女優・京マチ子が購入したことでも話題となった〔神宮前六丁目 『原宿 1995』 コム・プロジェクト 穏田表参道商店会1994年12月25日発行〕。 コープオリンピアは表参道でも最も原宿駅に近接した位置にある高級マンションとして知られ、後年になってもいわゆる「ヴィンテージ・マンション」として、中古住宅市場では築年数に比して高値での売買が行われている〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「コープオリンピア」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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