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ゴシック・ファッション (Gothic Fashion) はファッション・スタイルの一つである。 == 概説 == ゴシック・ファッションという名称から「ゴシック時代〔美術史では主に13世紀から15世紀まで(地域によっては16世紀前半まで)がゴシック美術の時代に位置づけられる。音楽史では12世紀中期から15世紀中期までをゴシック時代という場合がある。〕のファッションを再現したもの」であると解釈する人もいるが、実際のゴシック・ファッションにはヴィクトリア朝風ドレスやエリザベス朝風〔どの時点を中世と近代の境界とするかについてはさまざまな立場があるが、現代の通説では1500年前後をもって中世の終わりとするので、一般的な時代区分ではエリザベス朝は初期近代に入る。ただし19世紀の英国では、17世紀後半の名誉革命をもって近代の始期とする人々もいた(高橋勇「中世主義は超えられるか」『中世主義を超えて - イギリス中世の発明と受容』慶應義塾大学出版会、2009年、iii頁)。この説に従えばエリザベス朝は中世に入る。〕のものがみられ、ほとんどはゴシック様式などの中世ヨーロッパ的なものから直接影響を受けているわけではない。だが、それは現代のゴシック・ファッションの話であり、本来のゴシック・ファッションは15世紀前半に西ヨーロッパで生まれたものである。多くの映画に描かれた吸血鬼の衣装、あるいはその時代設定である19世紀ヨーロッパの衣装、特に礼服がゴシック・ファッションのモデルになっているのではないか、と高原英理は指摘している。また、それとは別系統のゴス・ファッションとして、パンク・ロックから派生した、異形性などを強調したようなスタイルもある。 ゴシック・ファッションはアメリカ、フランス、ドイツ、イギリスなどで一部の人間に愛好され、日本にもそれを好む人はいる。ゴシック・ファッションとそれをめぐる文化現象については批判的な見方も多いが、肯定的な見方も多い。海外では主にゴシック・ロックのファンと結び付けられるが、ゴシック・ファッションを身に纏った人がすべてゴシック・ロックのファンというわけではない。また、日本のゴシック・ファッションの愛好者は、ゴシック・ロックやゴシック・メタルを聞かない人間がほとんどである。さらに言えば、ゴシック・メタルはゴシック・ファッションよりも後に誕生した文化である。 日本ではゴス (Goth) はゴシック (Gothic) の短縮形として使用されることもあるが、英語の頭大文字の Goth は第一義的にはゴート人を指す名詞である。今日の欧米のポピュラーカルチャーにおいて goth はゴシック・ロックやゴシック・ファッションに関して使われる用語であり、それらの愛好者を指す名詞でもある〔『ジーニアス大英和辞典』〕。いわばゴスとは「ゴシック的な(スタイル・趣味・嗜好の)人々」のことである。ただし、ゴシック・ファッションをしている人が必ずしもゴシック的な精神性や美意識、ゴシック的なものに対する趣味・嗜好を持っているとは限らず、逆もまた然りである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ゴシック・ファッション」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Gothic fashion 」があります。 スポンサード リンク
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