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ゴディバ夫人 : ミニ英和和英辞書
ゴディバ夫人[ひと]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [おっと]
 【名詞】 1. (hum) (my) husband 
夫人 : [ふじん]
 【名詞】 1. wife 2. Mrs 3. madam 
: [ひと]
 【名詞】 1. man 2. person 3. human being 4. mankind 5. people 6. character 7. personality 8. true man 9. man of talent 10. adult 1 1. other people 12. messenger 13. visitor 1

ゴディバ夫人 ( リダイレクト:ゴダイヴァ夫人 ) : ウィキペディア日本語版
ゴダイヴァ夫人[ごだいう゛ぁふじん]



ゴダイヴァ夫人(Lady Godiva、990年頃 - 1067年9月10日?)は、11世紀イングランドの女性。マーシア伯レオフリックの夫人で、自身も後に領主となった。夫レオフリックの圧政を諌めるためコヴェントリーの街を裸で行進したという有名な伝説が残っているが、中世を専門とする歴史家の見解は、これは史実ではないことで一致している〔 Coe, Charles. "Lady Godiva: The Naked Truth." Harvard Magazine. July-Aug. 2003 (July 28, 2008) 第2段落目 But as it happens, most medieval scholars agree the ride never took place. 〕〔 Lady Godiva: The naked truth, BBC News, 24 August, 2001, 15:31 GMT 第13段落目 Regrettably, though, the story of Lady Godiva's ride is almost certainly a myth. 〕〔 Why did Lady Godiva take a naked horse ride?  第2ページの最終段落 Too bad it's not true. On the next page, we'll take a closer look at the story and see why historians have discounted it. 第3ページの第5段落目 Therefore, Godiva's ride never happened because there simply was no need for her to prove anything.  〕。同時代頃(?)の偽イングルフの年代記によれば、ゴダイヴァは「美しいかぎりの、聖い心もちの女性」であったといわれる〔Ingulph's (?) Historia Croylandensis (she was 'tunc fœminarum pulcherrima sic corde sanctissima"), Hales & Furnival 編 "Leoffricus"序、p.473 で引用; "a most beautiful and devout lady," (Gentleman's Mag. Lib. 4, p.110)〕。
== 伝説 ==

英米で広く信じられている漠然とした伝説は、領民に対して情けぶかい夫人が、理不尽な夫に難癖をいわれて素裸で長髪をなびかせ馬に乗って町内を横断する羽目になり、町人は夫人に恩義を感じて目をそむけ野次馬を差し控えたのだが、ただ一人、トムという男が盗み見たため、以来、ピーピング・トムといえば覗き見をする人間の代名詞となった、というものであるが、このうちどの部分がどのように成立したかを以下に説明する。
この伝説については、(1236年没)の年代記、『』がもっとも簡素かつ最古とされる典拠であるが〔 (Dict. Nat. Biog.), vol.22, .36 "the simplest and oldest form.. by Roger of Wendover, whose Flores.." 〕、それは次のような記述である:〔 英訳, p.314-5 より重訳〕

伯爵夫人ゴダイヴァは聖母の大そうな敬愛者で、コヴェントリーの町を重税の苦から解放せんと欲し、たびたび夫に対して祈願して(減税を)迫った。…伯爵はいつもきつく叱りつけ、二度とその話はせぬようと嗜めたが、(それでもなお粘るので)ついに「馬にまたがり、民衆の皆がいるまえで、裸で乗りまわせ。町の市場をよぎり、端から端まで渡ったならば、お前の要求はかなえてやろう」と言った。ゴダイヴァは「では私にその意があればお許し頂けますのですね?」念をおしたが、「許す」という。さすれば神に愛されし伯爵夫人は、髪を解きほどき、髪の房を垂らして、全身をヴェールのように覆わせた。そして馬にまたがり二人の騎士を供につけ、市場を駆けてつっきったが、その美しいおみ足以外は誰にも見られなかった。そして道程を完走すると、彼女は喜々として驚愕する夫のところに舞い戻り、先の要求を叶えた。レオフリク伯は、コヴェントリーの町を前述の役から免じ、勅令(憲章)によってこれを認定した。

ロジャーの『歴史の花』よりも広く書写された中世時代のベストセラーに、同じ僧院の後輩による補訂版ともいうべき『』があるが、その記述も上と大差はなく、誰にも見られなかったことを伯爵が「奇跡だと感じ入った」という部分のみが誇張である。〔Matthew Paris, 編訳〕
のフォリオ写本(1650年頃の写本)所収のバラッドの一篇「レオフリクス」(Leoffricus)〔, 第3巻, p.473-〕〔匿名 Collection of Old Ballads (1723-5)にも異本が収録。〕では、伯爵はすでに市民に対し免税優遇策を施してはいたが、ただ「馬税」だけがいまだ徴収されていたので、妻のゴダイヴァ(Godiva)が、更にその撤廃を嘆願した。ゴダイヴァは、裸で馬乗りすることを命じられた日を指定して、町内中の役人に通知すると、役人たちは彼女の意を汲み、町民たちに命じて、「その日は家にこもって戸も窓も締め切るように」と言いつけた〔, 第3巻, p.473-, "wherefore to all the officers of all the towne she sent .. that on the day that shee shold ryde, all persons through the towne / shold keepe their houses, & shutt their dore, & clap their windowes downe," 53-60 行。〕(町民に屋内に閉じこもれという発令がされるのは、このバラッドが初だという〔, "This ballad first mention the order.."〕)
また、「裸で」という言葉の解釈にも諸説あり、「長い髮が効果的に体を隠していた」「下着のようなものは身に着けていた」「貴族の象徴である装飾や宝石類を外した格好だったことを『裸で』と言い表した」など複数の説がある。ただし、彼女の時代の"naked"という語は「いかなる衣服も身につけず」という文字通りの意味であり、それ以上の比喩的な使い方があったわけではなく、後付的な解釈である感も否めない。また、領民のためではなく自らの懺悔のために行ったという説もある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ゴダイヴァ夫人」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Lady Godiva 」があります。




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