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GOPAN Gopan
GOPAN(ゴパン)は、パナソニックが発売しているホームベーカリー機器。かつては三洋電機が製造・販売を行っていた。 米パンを米粉の過程を経ずに米そのものから作ることが可能なことから、メーカーは「ライスブレッドクッカー」と呼称している(パンを作るには米以外にもグルテンやイースト菌が必要となる)。 ==三洋電機製== ===初代 SPM-RB1000=== ;技術 GOPAN以前にも三洋は米粉を用いてパンを作るホームベーカリーを発売したことがあったが、米粉は流通量が少ない上に値段も高いことから余り普及しなかった。そこで、米そのものからパンが作れるベーカリーを企画・開発しようと試みたが、米は硬度が高く、粉砕には大規模な機械が必要であるため、家庭用機器での実現は困難とされていた。 しかし、米粉を作る際に米を水につけて吸水させる過程があることに注目。予め米に吸水させて軟らかくなった頃合で粉砕(ミル)化し、ペースト状にする「米ペースト製法」という独自のシステムを開発した。これは、米を粉砕化するための高回転モーターと生地をこねる低回転モーターを1つの回転軸で行い、グルテン・イースト菌など必要な材料と一緒に混ぜることによって米から直接パンを作れるというもので、世界初の画期的なシステムである。 白米(古米も可)、玄米、あるいは雑穀を混ぜた米から米パンを作ることができる他、従来のホームベーカリーと同様に小麦粉だけで作るパン、うどん・パスタ生地や餅などの作成にも対応している。 小麦グルテンは流通ルートが限られており入手しづらい課題に対処するため、三洋が自らGOPAN専用の小麦グルテン(KA-SPMGURU10)を販売している。また小麦アレルギー対策として小麦グルテンの代わりに上新粉を使用する「小麦ゼロコース」を搭載する。 注意点としては動作音が大きく(約65dB)、「ミル工程」では粉砕音が約30秒動作・約5分停止のサイクルを10回繰り返して発生し、さらに「発酵工程」開始直後および「焼き工程」開始約5分後においても動作音が発生するということであり、三洋ではこの点を承知の上で購入するよう呼びかけている。 ;発売 当初は2010年10月8日(お米の日)に発売する予定となっていたが、マスコミに発表して以来予約・問い合わせが殺到し、予定していた数量の確保が困難になったことから、ある程度の数量増強が必要として発売日を急遽同年11月11日に変更・延期した。発売後は(発売日)当日完売。同年11月11日には予約後、約1~2ヶ月待ちという人気状態となっており、委託先である中国の工場ではフル稼働でGOPANを生産していた。同年11月25日には生産が追いつかないため受注を停止した。また、同年11月から12月にかけてYahoo!オークションで未使用の「新古品」のGOPANが出品されて10万円以上の値で取り引きされる事態になった。同年12月21日、三洋はGOPANの生産を従来の2倍の月間2万台に増強し、組み立て工程を中国から日本に移管すると発表した〔 〕。その後、2011年4月に受注が再開された。 この結果、2010年11月の発売開始から2011年9月末までの国内累計販売台数が約16万台を達成し、2009年度は45万台だったホームベーカリー市場の拡大に寄与することとなった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「GOPAN」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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