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サイエンスコミュニケーション()とは、科学について、科学者ではない一般市民と対話することを言う。科学コミュニケーションとも呼ばれる。この活動は科学者によって行われることがあり、そのためアウトリーチ活動と混同されることもあるが、サイエンスコミュニケーション自体がひとつの研究分野にもなっている。科学社会学あるいは科学技術社会論の研究者がこの分野の研究を行っている他、科学史やメディア論、心理学、社会学や文学の研究者も参入している。 「サイエンスコミュニケーション」という語は非常に広い意味で使われている。科学に関して他人と議論するという意味では、例えば学術雑誌に研究論文を提出することも含まれるが、一般にサイエンスコミュニケーションと言われるときには、一般市民が対話の相手として想定されている。 == サイエンスコミュニケーションの様々な方法 == 一般市民と科学の関わり方についての議論は、科学という概念の成立とほぼ時を同じくして始まった。英国王立科学研究所や英国科学振興協会の設立や数多くの科学館が世界中に設置されていることがその好例である。これらは、一般市民における科学的知識の欠如を危惧し、科学的成果の不十分な理解や疑似科学からもたらされる誤解を防ぐことが目的であった。 サイエンスコミュニケーションは、様々な態度や目的、思想を持った人たちの議論の場になることが多い。例えば、動物実験に関する科学政策をめぐって科学者と反対派が議論を戦わせたりすることなどが挙げられる。また、科学者とジャーナリストの間では複雑な科学的概念を一般市民に対してどのように簡略化して伝えるべきか、あるいは研究成果の報道における取り扱いなどで議論が行われる。 今日では、サイエンスコミュニケーションに関連する様々な言葉が生まれている。「大衆の科学理解 (Public Understanding of Science: PUS)」、「科学技術への公衆関与 (Public Engagement in Science and Technology: PEST)」、「科学に対する公衆の意識 (Public Awareness of Science: PAWS)」、「科学リテラシー」、「通俗科学」、「科学アウトリーチ」などである。 これらの単語は、それぞれが科学と一般社会とのある特定の関わり方を意図しているものである。たとえば「大衆の科学理解 (PUS)」は、一般市民には彼らの生活を向上させる科学的知識が十分にないという観点からやや説教的なアプローチを見せる。1985年に出版された Walter Bodmer の王立協会レポート〔Bodmer, Walter (1985) The Public Understanding of Science (Royal Society, London).〕が元になって、科学に関わるイギリスの人々はこの方法を取った。一方アメリカ合衆国では、「科学リテラシー」という言葉が同様な方法を取る際に使われた。Jon Miller は彼の研究〔Millar, Jon (1983) The American People and Science Policy: the Role of Public Attitudes in the Policy Process (New York: Pergamon Press).〕の中で、一般市民が科学をどれくらい良く理解しているかを調査した。 PUSや科学リテラシーという言葉を使ったアプローチとは対照的に、「関与 (engagement)」を強調するサイエンスコミュニケーターは一般市民の知識を尊重し、科学者と一般市民が対話することが重要であると考えている。The House of Lords Third Report on Science and Society from 2000〔House of Lords (2000) Third Report: Science and Society (London: The Stationery Office).〕 は、イギリスのサイエンスコミュニケーションにおけるこのような「対話への新しい潮流」について述べている。その直後、 シンクタンク See-Through Science によるレポート〔Wilsdon, James & Willis, Rebecca (2004) See Through Science (London: Demos) downloadable free at http://www.demos.co.uk/publications/paddlingupstream.〕が発表され、科学政策策定の初期過程において一般市民が積極的に関与すべきであるという認識が一般化した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「サイエンスコミュニケーション」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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