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サイカシン : ミニ英和和英辞書
サイカシン
cycasin
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サイカシン : ウィキペディア日本語版
サイカシン

サイカシン(英語、Cycasin)は、植物に含まれる化学物質(配糖体)の1つである。組成式はC8H16N2分子量は約252である。特にソテツの種子に高濃度で含まれている毒物として知られている。
== 概要 ==
サイカシンは、ソテツ類ソテツやなどのザミア科)に含まれている。これらの植物からは、サゴと呼ばれる食用のデンプンを取ることができる。しかし、サイカシンはヒトなどにとって毒となることが知られており、したがって、これらの植物から採取したデンプンを食用にするためには、サイカシンを取り除く処理が必要となる。処理法としては、サイカシンは水溶性であるのに対して、デンプンはほとんど水に溶けないことを利用してにさらす方法、または太陽光にさらして紫外線による分解を狙う方法などがある。
ヒトがサイカシンを口にすると、消化管内に住む細菌の持つβ-グルコシダーゼによってサイカシンは加水分解され、グルコースが切断されてメチルアゾキシメタノールが遊離する。メチルアゾキシメタノール自体毒性を持つが、代謝されてできたホルムアルデヒドジアゾメタンも毒性を持つ。
サイカシンにはヒトに対して、があることが知られている。また、ヒトに対する発がん性も疑われており、国際がん研究機関は、サイカシンをグループ2Bに分類している

国際がん研究機関による「グループ2B」とは、発がん性の疑いがあるものが分類されているグループである。ヒトへの発がん性を示す証拠が限られていて、また、動物実験でも未だに充分な証拠は集まっていないものが分類されている。


この他、ウシがソテツの葉や種子などを食べると、サイカシンの影響によって、致命的な神経症状が現れることがあることも知られている。
なお、UDP-グルコースととが、:en:Methy-ONN-azoxymethanol bata-D-glucosyltransferaseの触媒によって、UDPとサイカシンになる




抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「サイカシン」の詳細全文を読む




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