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サイマル放送 : ミニ英和和英辞書
サイマル放送[さいまるほうそう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

放送 : [ほうそう]
 1.broadcast 2. broadcasting 

サイマル放送 : ウィキペディア日本語版
サイマル放送[さいまるほうそう]

サイマル放送(サイマルほうそう、、)とは、同時並行放送のこと。1つの放送局が同じ時間帯に同じ番組を、異なるチャンネル周波数)、放送方式、放送媒体で放送すること。地上アナログテレビ放送地上デジタルテレビ放送衛星放送ワンセグ放送などの組み合わせがある。インターネットなどのIPネットワーク上で電波による放送と同内容のものを配信する場合はIPサイマル放送と呼ばれる。
== 日本 ==

=== 日本放送協会(NHK) ===
旧来より日本放送協会(NHK)は、放送や番組を需要や状況に応じて、各波を使用してサイマル放送を行なってきた。
放送の事例としては、日本国外に在住・滞在している日本人を対象にした放送サービスであるNHKワールド・ラジオ日本国際放送)ではラジオ第1放送の大半の番組を短波放送衛星ラジオによってサイマル放送(電波運用面の都合で放送されない国会中継(総理大臣の演説と党首討論以外)と大相撲中継・プロ野球ナイトゲーム以外のスポーツ中継は除く)をしている。これにより衛星ラジオでは、ラジオ第1放送の大半の番組と国際放送独自制作番組もFM放送と同等の高音質で聴くことができる(本来は放送対象外となっている日本国内でも受信は可能である)。
番組単位の事例として、『NHK紅白歌合戦』はもともとラジオ番組であるが1951年1月3日の番組開始当初からラジオ第1放送、NHKワールド・ラジオ日本(国際放送)で放送し、1953年12月31日の第4回からは総合テレビでも放送。以降ラジオ第1放送、総合テレビ、衛星第2放送(BS2)衛星ハイビジョン(BShi)NHKワールド・プレミアム(国際放送)、NHKワールド・ラジオ日本(国際放送)(NHK-FMでは放送されていない)で放送されている。
NHKのど自慢」は総合テレビとラジオ第1、衛星第2放送、NHKワールド・プレミアム、NHKワールド・ラジオ日本で、といった組み合わせがある。
日曜討論」は総合テレビとラジオ第1、NHKワールド・プレミアム、NHKワールド・ラジオ日本(時差放送もあり)で放送されている。
テレビ草創期にはテレビのコンテンツが絶対的に不足していたため、従来のラジオ番組をテレビでも中継放送した「ラ・テ番組」であり、当時はこのような形態のサイマル放送が多く存在していた。また、NHKラジオ放送のニュース番組の一部時間帯や、『ひるのいこい』、『昼の散歩道』(終了)、『ラジオ深夜便』などの一部番組が、ラジオ第1放送・FM放送・NHKワールド・ラジオ日本(国際放送)でサイマル放送している。
昭和天皇崩御の際、NHKが当時所持していたNHK総合・教育BS1・BS2・ラジオ第1・ラジオ第2・FM放送の全て(ただしBS1とBS2は試験放送中)が1989年1月7日7時57分から同時放送で情報を伝えた事例がある。
特にNHKの場合は公共放送という立場上、多チャンネルを駆使したサイマル放送番組の供給がその使命の1つとなっている。
災害時などの緊急時には、受信者の手段を選ばず確実な伝達を図る上でも有効なため、NHKなど2系統以上の電波媒体(チャンネル)を持っている放送局において、テレビジョン放送中波放送などで機動的に行われることもある(「ここからはテレビとラジオ、同時にお伝えします」のアナウンスがされ、成り行きで報道特別番組となる)。NHKにおいては、基本的に「震度6弱以上の地震」が発生した場合、あるいは「大津波警報・津波警報が出された場合」には通常の放送を国内向け放送・国際放送(NHKワールド・プレミアム、NHKワールド・ラジオ日本)とも全て中断し、災害に関する情報を一斉にサイマル放送することになっている(この場合は原則として緊急警報放送扱いとなる)。
これまで、NHKでは大相撲中継や国会中継、『NHKニュース7』などの各種ニュース番組、『NHKのど自慢』などでサイマル放送を行い、総合テレビ・BS2・BShiで放送していたが、NHKのBS放送が標準画質(SD)2波・ハイビジョン画質(HD)1波による3波からハイビジョン画質2波(BS1・BSプレミアム)に変更され、地デジ難視対策衛星放送で難視聴地域対策ができることから、NHKでは2011年3月31日をもってBS2におけるこれらの番組のサイマル放送を全て終了した。〔BShiでのサイマル放送は、2010年12月までにすべて終了した。〕また、NHKは『NHK紅白歌合戦』でサイマル放送を行い、BS2・BSハイビジョンで放送していたが、2011年3月31日をもってBS放送が変更となったため、サイマル放送も終了となった。
そのためテレビ放送における国内放送波同士のサイマル放送は全波一斉放送の地震・津波関連の臨時ニュースで見られる程度となった。日本国外向けのNHKワールド・プレミアムでは2011年4月以降もこれらの番組は引き続きサイマル放送が行なわれている(国会中継は内閣総理大臣の演説や党首討論が行なわれるときのみ。ただし、オリンピック期間中はほとんどのニュース番組で、FIFAワールドカップ期間中は一部時間帯・日時のニュース番組で時差放送に変更される。これは放送権上の制約によるものである)。前述に挙げたこれらの番組でも一部番組ではノンスクランブルで視聴できるため、日本国内でNHKワールド・プレミアムのノンスクランブル放送を受信している世帯ではBS2の難視聴対策放送があった時の名残が見られることになる(ノンスクランブル放送番組のほとんどは総合テレビとのサイマル放送となっている)。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「サイマル放送」の詳細全文を読む




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