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サカゲカビ類(サカゲツボカビ類とも)というのは、ツボカビ類に似た、下等な菌類のようなすがたの微生物である。 == 特徴 == この群に属するのはせいぜい二十数種に過ぎない。いずれも、ツボカビ類に見られるような、細胞内寄生の単細胞体や、寄生または腐性で基質上に付着してその中に根状の菌糸を出す姿である。同様の姿の生物は、ツボカビ類のほかに、卵菌類にも見られる。それらとの違いは、游走子の鞭毛にある。サカゲカビ類の鞭毛は羽根型で、游走子の前面から一本だけが出て、前に向かう。ツボカビ類では鞭毛は鞭型が一本、後端から後方に向かうので、これに対して逆毛黴という名が付いたものである。なお、卵菌類では羽根型と鞭型各一本、合計二本の鞭毛がある。無性生殖は游走子による。有性生殖は知られていない。 代表的なものにサカゲカビ(''Rhizidiomyces'')がある。この生物はツボカビに似て、球形の細胞体が基質表面に付着し、基質内に仮根状菌糸を伸ばすものである。主にミズカビ科の生卵器に寄生するほか、フシナシミドロ(''Vaucheria'')に寄生するものもあり、また、マツ花粉で分離することもできるほか、YpSs培地で純粋培養できることも報告されている。游走子が基質に付着するとそこでシストとなり、やがてそこに仮根状菌糸を伸ばしながら発達し、内部は多核になり、その先端から内部の原形質が流れ出し、そこで游走子に分かれて泳ぎ出す。 形態としては、単細胞の全実性のものから、単細胞的ながら、外に仮根を出すもの、さらに菌糸体を発達させ、その上に複数の遊走子嚢を形成するものまでの幅がある。これは、ツボカビ類における体制の幅と並行的になっている。ただし、真性の菌糸を作るものはない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「サカゲカビ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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