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ササラダニは、節足動物門鋏角亜門クモ綱ダニ目ササラダニ亜目(隠気門亜目)に属するダニの総称である。ダニ類であるが、土壌中で腐植を餌にしている。体は固く、昆虫のコウチュウ目のような姿をしている。地上で最も数が多い節足動物のひとつである。体長は大きいものでも2mmまで、小さいものは0.5mm以下のものもある。 == 特徴 == 足は4対、体は頭胸部(とうきょうぶ)と腹部からなる。頭には触肢と鋏状の鋏角があるが、頭部の下側に隠れて見えにくい。頭胸部と腹部は幅広くつながっている。頭胸部の、腹部につながる部分の近くの背面両側に小さな穴(胴感杯)があり、そこから短い毛のようなものが1本ずつ突き出ている。これを胴感毛という。種類によってさまざまな形のものがあり、種を同定するときの特徴として利用されていることが多い。ある種のササラダニで、この形が簓(ささら)のようだというのが、この仲間全体を指す名前のもとになっている。 腹部は丸いもの、四角いものとさまざま。表面にはでこぼこがあったりツルツルだったり、毛がはえていたりする。毛の形も様々である。腹部の腹面を見ると、前後に2つの両開きになった蓋が見られる。前方が生殖孔、後方が肛門である。 足は4対、ふしくれだっているものが多い。足先には爪がある。爪は1本と3本のものが多いが、原始的なササラダニでは2本のものもいる。 幼虫は柔らかいが、成虫では、ごくわずかの例外を除いて、全身が丈夫な外骨格に覆われて固い。色もそれらしく、茶色から黒にかけての丈夫そうな色が多い。他にも黄褐色、淡黄色もあるが派手な色彩のものはほとんどない。種類によるが、背中にでこぼこがあったり、表面に稜が並んでいたり、それぞれに独特の姿をしているが、丈夫な体とふしくれだった足のお陰で、頑丈そうで、いわゆるダニ的ないやらしさが少なく、ちょっと昆虫のコウチュウ目のものを思わせる、ユーモラスで、多様な姿をしている。動きも、やや鈍いものが多い。 ササラダニは幼虫-第一若虫-第二若虫-第三若虫-成虫と4回の脱皮を行う。幼虫は足が3対、若虫は生殖門にある吸盤と呼ばれるものの数で判断ができる(第一若虫は1つ、第二若虫は2つ、第三若虫は3つ)。成虫の吸盤の数も3つだが、卵を持っていたら成虫と区別できる。また、成虫では生殖孔が観音開きの板(生殖孔板)で明確に堅く形成され、なによりも、多くの分類群で成虫は体全体が硬く茶色または黒(幼虫・若虫は白の場合が多い)になるので、判断はつきやすい。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ササラダニ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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