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『サタスペ』は日本製の「アジアン・パンク」TRPG。同人誌版の著者は、「河嶋陶一朗と速水螺旋人と 朝佳さんと暗転丸さんとイケダさんと魚蹴さんとえみりさんとMBCさんと鴻さんとdczさんと吉井さん」と表記されている。当初は同人誌として出版され、幾度かの改訂を重ねた。その後、商業出版物として、冒険企画局の制作でホビーベースから発売され、のちに新紀元社から新版が発売された。 また、この作品の世界観を使用したボードゲームに「大大阪(Die! Die! Bang!)」がある。 == 概要 == 日中戦争や大東亜戦争が存在せず、ナチスが生き残っているもうひとつの現代が世界背景にある。五大盟約と呼ばれる犯罪組織が支配する無法都市「オオサカ」が舞台。映画『スワロウテイル』のアジアンテイストは参考になる部分が多い。 トリッパー(プレイヤー)は「亜侠(あきょう、あじあん・ぱんく)」と呼ばれるキャラクターを操り、大阪の街を縦横無尽に駆け巡る。殺しにドラッグは当たり前、強盗・傷害・恋愛詐欺は日常茶飯事、しまいには誘拐した少女を刃物で刻んで安息を得るなど、クライム・アクションが存分に楽しめる(ある意味危険極まりない)ものとなっている。 一般的なルールシステムとは趣を異にしており、比較的ファンブル(大失敗)やハプニング(事故)が発生しやすく、キャラクターはマシンガンで撃たれれば簡単に死んでしまう等、シビアなゲームバランスに仕上がっている。そのため、「ハプニングを楽しむ」ことができれば、十分に楽しめるシステムとなっている。 また、このシステムには「1回のゲームの中で、それぞれのキャラクターがどういった行動を取り、それがどう見えたか、によって、全員で全員を評価し、キャラクターをその評価に沿って成長させる」という独特な成長ルールがある(オフィシャルのリプレイでは、この評価を読者全員に行ってもらう、という方式を取った事がある)。 なお、「サタスペ」というネーミングは、ケチな犯罪者が使用する粗悪品で安価な銃の蔑称「サタデーナイトスペシャル」から取られている。クライム・アクションもののゲームといっても、PCは渋いギャングなどではなく、「サタスペ」を使うようなチンピラどもにすぎないという諧謔でもある。前述の「亜侠」も「アジア(亜細亜)の侠(≒ギャング、ヤクザ)」と「安物のサタスペを使うようなチンピラ=侠モドキ(亜流の侠)」の二つの意味がある。 また、登場する組織、アイテム、敵データ等に、様々な映画や漫画、アニメ作品等のオマージュがある。 == システム == 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「サタスペ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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