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サテュリコン
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サテュリコン
『サテュリコン』(Satyricon) は、ペトロニウスによって書かれたと推定される、ネロ期の堕落した古代ローマを描いた小説。その内容の退廃性や登場人物の悪徳ぶりからピカレスク小説にも分類されるが、風刺的な内容もふんだんに含まれている。現存するのは、14、15、16巻の、3巻の抄訳〔岩波文庫 p391 国原吉之助による解説〕であり、現在には完全な形では残っていない。その中でも比較的分量の残っている「トルマルキオの饗宴」の場面は有名。 == 内容 == 好色で遊び好きな男性三人組 (途中でメンバーは入れ替わる) の道中記の形をとっている。語り手は若い修辞学生・エンコルピウスである。舞台はイタリアやギリシアであるとされるが、地名が特定されない、もしくは写本が欠けているなどの事情で地名不詳の箇所も多い。淫らな男女が登場しては絡み合い、美少年の奴隷をめぐる少年愛の描写もなされている。その文学性だけでなく、当時のローマの風俗を知るための資料性も評価されている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「サテュリコン」の詳細全文を読む
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