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缶詰(かんづめ)は、一般に水分の多い食品を金属缶に詰めて密封した上で微生物による腐敗・変敗を防ぐために加熱・殺菌したもの〔日本食品保蔵科学会『食品保蔵・流通技術ハンドブック』建帛社 p.38 2006年〕。乾燥食品などの製品を単に金属缶に詰めて密封したものは厳密には「缶入り」と呼ばれ一般に缶詰とは区別される〔。なお、食品以外の缶詰も製造されている(#食品以外の缶詰)。 == 概説 == 長期保存に適するよう調理した食品を金属製容器(缶)に入れて封をし加熱処理をしたもので保存食の一種である。広く金属缶に封入した製品を指すこともあるが、先述のように乾燥食品などの製品を単に金属缶に詰めて密封したものは「缶入り」と呼ばれ一般の缶詰とは区別される〔。日本の品質表示基準(JAS法)等の規格でも殺菌工程を経ているものを「缶詰」としている。缶詰は中の微生物を高熱で殺菌してあるので殺菌剤や保存料は使用されていない〔黒川勇人『缶詰本』、26頁。〕〔。業務用のものでは一斗缶と呼ばれる18リットル程度の大型のものもあり、主に食用油や液状の調味料、タケノコの水煮など大型の食材を封入している。また、飲み口のある飲料缶は、それぞれ「缶コーヒー」「缶ジュース」「缶ビール」などと呼ばれている。 缶詰は基本的に調理済みなので、開けてすぐ(または湯煎等による簡易な加熱などのみで)、そのまま食べることができる。開けてすぐに食べれば食中毒を引き起こす可能性も極めて低い。ただし、通常、固形物は調味液とともに封入する必要があるなど、製造工程に由来する弱点もあり、どんな食品でも保存できるわけではない。例外として、あえて殺菌をせずに缶の中で発酵させるシュールストレミングという缶詰も存在する(日本では規格上、缶詰ではない)。また、ドライパック缶といって、水戻しした大豆やヒジキなどを、液体を加えず高真空状態で缶に詰め、加熱殺菌時に缶内の蒸気の対流により、程よく蒸し上がるようにした製品も作られている。 缶の素材は、日本では主にアルミニウムまたは鉄で、アルミニウム製のものはアルミ缶、鉄製のものはブリキ缶またはスチール缶と呼ばれる。スチール缶は磁石につく。空き缶は回収することにより、再資源化することが可能である。 瓶詰めと異なり、通常、いったん開封すると再度蓋を閉める事はできない。 その製法により、缶詰食品は独特の味わいが生まれる。そのため、デザートに敢えて生の果物ではなくフルーツ缶を用いる例や、おつまみ・おかずの缶詰をそろえた「缶詰バー」が開かれるなどの動きも出てきている。 なお、土産物品やジョーク商品として食品以外の缶詰も製造されている(#食品以外の缶詰)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「缶詰」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Canning 」があります。 スポンサード リンク
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