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サヘル(Sahel)とはサハラ砂漠南縁部に広がる半乾燥地域である。主に西アフリカについて用いられるが、場合によりスーダンやアフリカの角の諸地域を含める事もある。語源はアラビア語のساحل(sāhil、岸辺の意)。 サヘル諸国のことをサハラ南縁諸国とも言う。 == 概要 == サヘル地域は北のサハラ砂漠より比較的湿潤で、半乾燥草原から灌木の茂るサバナへの移行地帯にあたり基盤は脆弱なものの緑に覆われた土地であった。そのため語源が示す通りサブサハラ世界の北岸として、サハラ砂漠を縦断するサハラ交易を通じガーナ王国やマリ帝国、カネム・ボルヌ帝国などが繁栄するなどいわゆる歴史的スーダンの中核的な役割を果たしてきたのである。しかしその後は深刻な砂漠化やサハラ交易の衰退などの問題に直面している。 現在サヘル地域に存在する国家は西から順に、セネガル、モーリタニア、マリ、ブルキナファソ、ニジェール、ナイジェリア、チャド、スーダン、エリトリアである。 砂漠跳飛蝗が発生しやすく、しばしば蝗害による飢饉に陥ることがある。2004年には西アフリカ一帯でが生起し、地域に甚大な被害を齎した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「サヘル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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