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サベージのオールドフィールド包囲戦(、またはナインティシックスの第一次包囲戦、)は、アメリカ独立戦争初期の1775年11月19日から21日に、サウスカロライナ植民地の田園部にあるナインティシックスの町でおきた、愛国者部隊とロイヤリスト部隊の対決である。独立戦争中のサウスカロライナで起きた最初の大きな衝突であり、それ以前には植民地内にある幾つかの軍事施設が無血で占領されていただけだった。アンドリュー・ウィリアムソン少佐が指揮していた愛国者部隊は、チェロキー族インディアンに届けることを意図された火薬と銃弾の積荷をロイヤリストに捕獲されていたので、それを取り返すためにこの地域に派遣されてきていた。ウィリアムソン隊は500名以上であり、ナインティシックスの町近くに防御柵を施した砦を構築し、それを1,900名ほとのロイヤリスト部隊が取り囲んだ。 この戦争の初期段階や南部田園地帯のゲリラ戦は、戦争の中盤以降のものほど残酷なものにはなっていなかったので、この包囲戦は散漫に行われ、実質的に手詰まりとなった。ロイヤリスト部隊は4名が戦死し、20名が負傷したところで、2日後には撤退した。愛国者部隊は1人が戦死し、12名が負傷した。愛国者部隊も海岸部に撤退したが、それから間もない愛国者側の大きな遠征により、ロイヤリスト指導層の多くが逮捕されるか、逃亡した。 == 背景 == 1775年4月、アメリカ独立戦争がマサチューセッツ湾植民地で始まったとき、サウスカロライナ植民地の自立した民衆はそれへの対応で2つに分かれた〔Alden, pp. 199–200〕。海岸部に住んでいたイギリス系住民の多くは中立を採るか、反乱側を支持し、田園部に住んでいたかなりの数の住人は、その多くがドイツ系やスコットランドからの移民であり、反乱に反対の立場を採った〔Alden, pp. 7, 9, 199–200〕。田園部のロイヤリストを指導したのがトマス・フレッチオールであり、英国王および議会に抵抗しようという愛国者側に対抗する声高き活動家だった〔Krawczynski, p. 156〕〔Alden, p. 200〕。1775年8月までに植民地内の愛国者とロイヤリストの間に生じた緊張関係は、双方がかなりの勢力の民兵隊を立ち上げるまでに高まっていた〔Cann, p. 204〕。 それまで起きた事件はほとんど暴力を伴わないものであり、リンチのような孤立した事例があるだけだったが、双方は弾薬の支配を巡って緊張感を高めていた。8月初旬に植民地安全委員会がウィリアム・ヘンリー・ドレイトンとウィリアム・テネント牧師をナインティシックスの町に派遣し、田園部での愛国者の支援を糾合し、成長しつつあったロイヤリスト勢力を抑圧しようした〔Dunkerly and Williams, p. 21〕。ドレイトンは9月にフレッチオールと交渉して、一時的な休戦を取り付けることができた〔Krawczynski, pp. 186–189〕。 9月15日、愛国者側民兵隊がチャールストン港を見下ろす重要な砦であるジョンソン砦を占領した。植民地総督のウィリアム・キャンベルは植民地議会を解散させ、自らの安全が脅かされることを怖れて、イギリス海軍のスループ・オブ・ウォーHMS''タマー''に逃げ込んだ。このことで愛国者側が支配する安全委員会が植民地の首都を抑えた〔McCrady, pp. 68–69〕。委員会はチャールストン港岸の防御を改良し拡張し始めた。11月11日と12日には愛国者の陣地と港に浮かぶイギリス海軍艦船の間で砲撃戦が行われたが、双方に被害は出なかった〔McCrady, p. 77〕。 10月に安全委員会がチェロキー族インディアンに届けることを意図した火薬と銃弾の積荷をロイヤリストが捕獲したことで、事態はは悪化していった。委員会はその物資を取り返すために大規模な派遣部隊を編成することで応えた〔Cann, p. 207〕。12月8日、カムデン民兵隊の指揮官リチャード・リチャードソン大佐を派遣することを決め、積荷を取り返し、ロイヤリスト指導者を逮捕させることにした〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「サベージのオールドフィールド包囲戦」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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