|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 原 : [はら, もと] 1. (n,n-suf,n-t) (1) origin 2. basis 3. foundation ・ 原則 : [げんそく] 【名詞】 1. principle 2. general rule
サリバン原則(サリバンげんそく-英:Sullivan Principles)は、アフリカ系アメリカ人レオン・サリバン牧師が提唱した2つの企業行動規範のことである。これらは企業が社会的責任を果たすことを推進することを目的として作られた。1つ目の「サリバン原則」は1977年、アパルトヘイト政策をとる南アフリカ共和国に対し、経済的な圧力をかけるために起草された〔Rev. Leon Sullivan. The Sullivan Principles , レオン・サリバン・ウェブサイト 2007年6月5日閲覧〕。1990年代から盛んに発表されるようになった企業の社会的責任に関する行動指針の先駆けにあたる〔青木崇「国際機関のCSR に関する企業行動指針 」『イノベーション・マネジメント』法政大学 イノベーション・マネジメント研究センター、2006年、p.110。表2「代表的なCRSに関する企業行動指針の系譜」において萌芽期の指針のひとつとされている。〕。2つ目のものは「グローバル・サリバン原則」と呼ばれ、1999年にサリバン牧師とコフィー・アナン国際連合事務総長が共同で発表した〔レオン・サリバンについて レオン・H・サリバン基金のウェブサイト:2010年12月8日閲覧〕ものである。最初のサリバン原則が南アフリカのアパルトヘイトに焦点を当てたのに対し、新しく拡張された原則は、世界レベルでの人権と社会正義の向上に積極的に協力する度合いを増やすべく作成された。 ==サリバン原則== 1977年、アフリカ系アメリカ人レオン・サリバン牧師はゼネラルモーターズの役員会のメンバーであった〔ゼネラルモーターズへの社会的責任に関する批判(キャンペーンGM)に応えて、1970年にゼネラルモーターズは公民権活動家のレオン・サリバンを役員に選任した。(高田一樹「社会的責任投資の動向とその課題 」『Core Ethics』Vol.1、立命館大学大学院先端総合学術研究科、2005年、pp.99-100)〕。ゼネラルモーターズは合衆国で最大の企業のひとつであり、また、ゼネラルモーターズは南アメリカ共和国で最大の黒人従業員の雇用者だったのである。この時代の南アフリカ共和国は、国の政策として自国の黒人を主な対象にした人種隔離・差別政策、つまりアパルトヘイト政策を推し進めていた。 サリバンは、サリバン原則の提唱から資本引き上げ運動にいたる反アパルトヘイト活動を振り返って次のように述べている。 仕事をする場所からまずははじめた。少しずつきつくねじを締めていき、少しずつハードルをあげていった。最後についに私は、それぞれの会社は企業として市民的不服従を実行しなければならないと言い、自らの主張を明確に表明するに至った。また南アフリカを脅して、2年以内にマンデラを釈放せよ、アパルトヘイトを止めよ、黒人に投票権を与えよ、さもなくばできる限りのアメリカ企業を南アフリカから引き上げさせるであろう、と私は言ったのである。〔 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「サリバン原則」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|