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猿の腰掛け
(n) bracket (shelf) fungus ===========================
サルノコシカケ科(サルノコシカケか、Polyporaceae)は、ヒダナシタケ目に属する科の一つである。 == 定義 == 一般に、「猿の腰掛け」の名の通り、樹木の幹に無柄で半月状の子実体を生じるものが多いが、背着生のものや、柄とかさとを備えるものもある。子実体は一般に堅くて丈夫(木質・コルク質・革質など)であるが、一部には柔らかな肉質のものもある。胞子を形成する子実層托は典型的には管孔状をなしているが、迷路状・ひだ状・鋸歯状などをなすこともあり、一つの種の中でも、子実体の生長段階の別、あるいは子実体の発生環境の影響などによって種々に変形することが多い。 サルノコシカケという和名をもつ種は存在しないため、科名をサルノコシカケ科とするのは暫定的な処置である。タイプ種として、アミヒラタケを選択する説とタマチョレイタケを選択する説とがあり、前者の説をとるならアミヒラタケ科、後者の説に準じるのであればタマチョレイタケ科の和名を採用するのが妥当であるが、まだ国際藻類・菌類・植物命名規約上の決着をみていない。この観点から多孔菌科の科名をあてることもある。 マンネンタケやコフキサルノコシカケなども胞子を管孔に形成する点から、従来はサルノコシカケ科に含まれていたが、現在ではヒダナシタケ目マンネンタケ科に移されている。ミヤマトンビマイタケも木材腐朽菌であり、子実層托は管孔状を呈するものではあるが、現在ではベニタケ目へと所属が変更されている。さらにニンギョウタケ・アオロウジなどは生態的な性質(一般に外生菌根を形成する)などを理由にニンギョウタケモドキ科に移され、これもまたベニタケ目に置く意見が強い。さらにマスタケその他は生活環(分生子を形成する無性世代を有する)や子実体の組織構造などにより、他の多くのサルノコシカケ類とは類縁関係を異にするものと考えられ、独立したアイカワタケ科を設ける説がある。加えて、分子系統学的解析の結果を踏まえ、近年では分類体系が縦横に改変されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「サルノコシカケ科」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Polyporaceae 」があります。 スポンサード リンク
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