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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
サルーム・デルタ (Saloum Delta / Le delta du Saloum) は、セネガルのサルーム川、ジョンボ川、バンジャラ川およびそれらの支流によって形成された面積50万ha(5000km²)の三角州である。西アフリカ屈指の野鳥の繁殖地になっており、敷地の一部がサルーム・デルタ国立公園やラムサール条約登録地を含む生物圏保護区となっている。それと同時に、数千年にわたって漁撈採集を営んできた人々が作り上げた巨大な貝塚群が独特の文化的景観を形成している地域でもあり、2011年にはそれが評価されてユネスコの世界遺産リストに文化遺産として登録された。 == 概要 == サルーム川の下流域に広がる面積50万haのサルーム・デルタは、西アフリカではバン・ダルガン国立公園(モーリタニア・世界遺産)、ビジャゴ諸島(ギニアビサウ)などに次いで、西アフリカでは重要な渡り鳥の繁殖地となっている。ほかにも多くの動物が生息しており、絶滅危惧種のウミガメも多くの種類が生息している。 植物相の面ではマングローブ林が広がっている点が特徴的である。これは、西アフリカでのマングローブ林の群生地の北限にあたっており、セネガル国内では優れた景観美を呈している場所として評価されている。こうした動植物を保護するために、地域内には生物圏保護区となっている地域があり、その中にサルーム・デルタ国立公園やラムサール条約の登録地が存在している。 また、サルーム・デルタに暮らす人々は少なくとも紀元前4世紀以降、干し貝作りを営み、その貝殻によって大きな貝塚群が数百と作り上げられてきた。生物多様性に富んだ自然環境と調和する貝塚群の存在は、数千年にわたって持続可能な開発が積み重ねられてきたことを示す優れた文化的景観を生み出している。また、貝塚の中には墓所として使われ、墳墓が築かれたものもある。それらは、その出土品とともに、かつて存在していた文化を伝える存在となっている。こうしたことから、サルーム・デルタは2011年に世界文化遺産に登録された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「サルーム・デルタ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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