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ザク・マリンタイプ : ミニ英和和英辞書
ザク・マリンタイプ
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


ザク・マリンタイプ : ウィキペディア日本語版
ザク・マリンタイプ
ザク・マリンタイプ (ZAKU MARINE TYPE) は、「ガンダムシリーズ」に登場する架空の兵器。有人操縦式の人型ロボット兵器モビルスーツ(MS)」の一つ。初出は、テレビアニメ機動戦士ガンダム』のプラモデル販促企画である『モビルスーツバリエーション (MSV)』。
作中の軍事勢力の一つである「ジオン公国軍」量産機「ザクII」の水中戦仕様。のちに「水陸両用MS」と呼ばれる系統の発端となった機体でもある。「水中用ザク」「水中型ザク」と呼称・表記されることもある。1986年に放送されたテレビアニメ機動戦士Ζガンダム』では、「マリン・ハイザック」という呼称で登場する。
当記事では、各派生機の解説も記述する。
== 機体解説 ==

一年戦争時に地球に侵攻したジオン公国軍は、地球上のさまざまな地形、気候などの環境に対応したMSを開発する必要に迫られた。本機はその中でも、地表の7割を占める海洋に適応するべく開発された機体である。
当初はザクII F型をベースに開発が行われ〔『機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション 1 ザク編』77、110頁。〕〔『ENTERTAINMENT BIBLE .1 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.1 一年戦争編】』128頁。〕(C型の改造機とした資料もあり〔『ENTERTAINMENT BIBLE .1 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.1 一年戦争編】』40頁。〕)、浮沈のためのバラストタンク、推進用のハイドロジェットエンジンを設け、関節部分のシーリングなどの改造を受けたが、水深400メートルの水圧に耐えられる設計が要求された結果、大半のパーツが新設計に置き換えられた。武装は固定装備として頭部に60ミリ機関砲を2門、オプションとしてブラウニーM8型4連装180mmロケットポッドを胸部に設置可能。腕部携帯武器としてM6-G型4連装240mmサブロックガン(水中戦用ロケット砲)が用意されている。5機の試作機が西大西洋の潜水艦隊「シーサーペント」に配備されたが、要求性能を満たすことはできず、ザクベースの水陸機開発はここで断念されることとなる。当初の型式番号はMS-06のM型として承認されていたが、水陸用MS開発が本格化した段階でMSM-01に改編された。本機はMSM-01として2機が追加製造されている〔『機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション 1 ザク編』112頁。〕。本機のデータを基にツィマッド社製の水中実験機が完成し、のちのゴッグとして量産化が決定した。製造されたマリンタイプ7機はゴッグの量産開始後に倉庫行きとなったが、戦争末期の地中海上陸侵攻作戦に際して全機実戦配備され、「レッドドルフィン」「シーサーペント」各部隊に2機、「グリーンサイレン」「ナーガIII」「マンタレイ」各部隊に1機ずつ送られている〔。レッドドルフィン所属機では頭部機関砲にカバーをつけて塞いだ機体も存在する。
本機はM-1型とM-2型の2種の試作機が製造されたとする資料が存在する〔プラモデル『1/144 ザク・マリナー』取扱説明書より。〕。それによると、M-1型は耐圧性能は低いが、水中航行速度はM-2型より優れ〔、M-2型はM-1型のテスト運用時のデータを反映し、関節部の防水シーリング、モノアイ保護用のシーリング追加など、信頼性が向上している〔。
その後、一年戦争が地球連邦軍側の勝利によって終結し、ジオン公国が所有していた多くの兵器が地球連邦軍に接収される。マリンタイプも当時残存していた全機が連邦軍の手に渡り、M-1型とM-2型の2種説によると、M-1型はダカール基地に、M-2型もニューギニア基地にそれぞれ配備された〔とされている。
; マリン・ハイザック
: ザク・マリンタイプは『機動戦士Ζガンダム』にマリン・ハイザック(またはマリンハイザック)の名で登場する。番組中に登場するMSV出典機で唯一名前が変更されているが、多くの資料では名前以外の差異は説明していない。
: 放送当時発売されたプラモデル「1/144 マリンハイザック」取扱説明書ではザク・マリンタイプとは別個の設定が与えられている。本説明書では「水中用ハイザック」の名でも掲載されており、大戦後にハイザックのプロトタイプである「RX-106」の水陸両用型として少数生産されたものとされる。旧型のMS-06Mと違い、全天周囲モニター・リニアシート化や熱核エンジンの換装・フレームの改良によって性能が向上している。ただし基本設計がそのままのために型式番号は変更されていない〔プラモデル『機動戦士Ζガンダムシリーズ No.17 マリンハイザック』取扱説明書より。〕。
: その他の資料での記述としては、河川や港湾等の復旧・整備のニーズから、ザクII F型や陸戦型ザクIIをパーツを流用して新規に生産したというもの〔プラモデル『HGUC 1/144 ザク・マリナー』取扱説明書より。〕や、戦後接収した機体をハイザックのコクピットに換装し、「マリン・ハイザック」の名称で呼んだ〔『機動戦士ガンダム 公式百科事典 GUNDAM OFFICIALS』329頁。〕とするものがある。
; 劇中での活躍
: アニメ『機動戦士Ζガンダム』では、カミーユ・ビダンらが地球上でアウドムラを拠点に行動している第18話にて登場する。カミーユの乗るガンダムMk-IIに4機がかりで挑んだが、海上に誘導して攻撃という戦法で全機撃破されている。
: アニメ雑誌「ニュータイプ」の付録にシロナガスクジラの生態調査をする2機のマリン・ハイザックが描かれたイラストのポスターがあった(のちにスニーカー文庫『機動戦士ガンダム』3巻に掲載)。イラストは末弥純の手による。
: 漫画『機動戦士ガンダム MS IGLOO 603』では、試作水中ビーム砲「エーギル」の射撃運用実験にザク・マリンタイプが使用された。パイロットはギュンター・ローズマン曹長。
: 小説『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』では地球連邦軍太平洋艦隊の所属機として登場。既にカラバ側に流出していたザク・マリナーと比較し、彼らの機体が旧型であることが指摘されている。
: ゲームブック『機動戦士Ζガンダム ジェリド出撃命令』で、マリン・ハイザックは主人公ジェリド・メサの愛機の1つとして選択可能の他、敵機としても登場する。武装の水中用ロケットガン(サブロックガン)は装弾数30発に設定され、水中では威力の上がる強力な火器としてデータ化されている。
; 備考 
: 画稿の初出は1981年5月15日発行の『劇場版 機動戦士ガンダム アニメグラフブック』で、「深海作業用ザク」の名称で掲載。その後プラモデル企画『モビルスーツバリエーション(MSV)』において設定が付加された。
: MSV展開以前の資料では、「出力低下により、戦闘には適さない作業用〔『講談社のポケットカード(8) 機動戦士ガンダム モビルスーツカード』より。〕」とされていた。
; バリエーション
:
* MS-06M-1(MSM-01-1) ザク・マリンタイプ前期型
:
* MS-06M-2(MSM-01-2) ザク・マリンタイプ後期型
:
* MS-06M マリン・ハイザック
:
* RMS-192M ザク・マリナー
:
* RMS-188MD ザク・ダイバー

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ザク・マリンタイプ」の詳細全文を読む




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