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ザックス=ホルンボステル分類 : ミニ英和和英辞書
ザックス=ホルンボステル分類[るい]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ぶん, ふん]
  1. (n,n-suf,pref) (1) part 2. segment 3. share 4. ration 5. (2) rate 6. (3) degree 7. one's lot 8. one's status 9. relation 10. duty 1 1. kind 12. lot 13. (4) in proportion to 14. just as much as 1
分類 : [ぶんるい]
  1. (n,vs) classification 2. category 

ザックス=ホルンボステル分類 ( リダイレクト:楽器分類学 ) : ウィキペディア日本語版
楽器分類学[がっきぶんるいがく]
楽器分類学(がっきぶんるいがく)は、楽器を体系的に分類するための学問である。比較音楽学の一部である比較楽器学を基礎とする。現在は、ザックス=ホルンボステル分類をもとに、体鳴楽器膜鳴楽器弦鳴楽器気鳴楽器電鳴楽器の5つに分類するのが一般的である。同じような意味で「楽器分類法」ということばが用いられることもあるが、こちらは学問的考察によらず、歴史的な経緯で用いられている分類を意味する場合が多い。
== 概要 ==
西洋音楽あるいはオーケストラでは、伝統的に楽器を管楽器弦楽器打楽器に分け、さらに管楽器を木管楽器金管楽器に分類している。しかし、管楽器の「管」は楽器の形態による分類であり、弦楽器の「弦」は音を出す振動体による分類であるし、打楽器の「打」は奏法による分類である。木管/金管は楽器の材質による分類である。「鍵盤楽器」という分類もあるが、「鍵盤」は音を出すためのメカニズムの形態を表しているに過ぎない。つまり旧来の楽器分類法は、一貫した分類基準に基づくものではないのである。クルト・ザックスは、「これはちょうど、アメリカ人をカリフォルニアの人と銀行家とカソリック信者に分けるのと同じ」であると述べている〔クルト・ザックス(著) 柿木吾郎(訳)『楽器の歴史[上/下]』全音楽譜出版社 1966年〕。
このため、たとえばピアノは「鍵盤」によって「弦」を「打」って音を出すのだから、鍵盤楽器であり弦楽器でもあり打楽器でもあるということになり、その一方でオルゴールはどの分類にも該当しないことになる。チューブラーベルは、その名称からして明らかに「管」楽器であるが、なぜか奏法に基づいて打楽器に分類されている。今日のフルートはほとんどが金属で作られているにもかかわらず、「唇の振動を用いないエアリード式の楽器であるから」という、材質とは何の関係も無い理由で木管楽器に分類されている〔下中直也 編『音楽大事典』全6巻 平凡社 1981年:「管楽器」の項目など。管楽器のうち、リップ・リード式のものを金管楽器と呼び、それ以外のエアリード式とリード式の管楽器は木管楽器に分類される。〕が、金属でできているのに木管楽器では筋が通らない。さりとて金管楽器は英語では「Brass instrument真鍮製の楽器)」であるから、洋銀などで作られることが多いフルートは、金管楽器に含めることもできないことになる〔ザックスも『楽器の歴史』の中で、brass instrument という言葉は避けるべきであると述べている。〕。
このように、旧来の楽器分類法は歴史的経緯から半ば自然発生的に生まれたものなので、それなりの存在意義がないわけではないが、恣意的・非論理的であって、あらゆる楽器を体系的に分類する方法としては適していない。
19世紀後半のヨーロッパにおいて、東洋やアフリカなど西洋以外の楽器が収集されるようになると、博物館などは収蔵品の分類目録を整備する必要に迫られたが、旧来の分類法では役に立たないことが明白であった。そこで、世界各地の民族楽器を比較・研究する比較楽器学をもとに、科学的・論理的な分類方法を研究する楽器分類学が成立した。これまでのところ統一した分類基準を確立するまでには至っていないが、「ザックス=ホルンボステル分類」が広く知られており、博物館などで実際に使われている分類は、これを応用したものが多い。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「楽器分類学」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Musical instrument classification 」があります。




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