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ザーヘダーン (; Zāhedān)はイラン南東部、パキスタンおよびアフガニスタンとの国境部に位置する都市で、スィースターン・バルーチェスターン州の州都。標高は海抜1,352m、テヘランからの距離は1,605kmである。人口は2006年の統計で589,477人。住民の圧倒的大多数はバルーチ民族である。ザーヘダーンの南100kmには断続的に活動する火山、タフターン山があって、周囲の平地から盛り上がり標高4042mに達する。 == 歴史 == 周辺地域には古い遺跡が残るものの、ザーヘダーン自体は近く20世紀に発展した街である。1930年代に州行政中心地となる以前は, 小村に過ぎなかった。この小村は「ドズダーブ」、すなわち盗賊の場と呼ばれていた。ドズドとは盗賊であり、アーブは水を意味する。ルート砂漠に跳梁する盗賊が、砂漠東淵のこの地に頻繁に水を求めたための名である。 1923年のレザー・シャー・パフラヴィーの即位後、「ドズダープ」はザーヘダーンとなった。ザーヘダーンは、敬虔を意味する「ザーヘド」の複数形である。これについて、シャーが街を訪れた際に多くのシーク教徒を見たためとする説がある。彼らの伝統的な振る舞いをみて、シャーは都市住民を敬虔な人びとと解釈したという。実際にはシーク教徒は多くはなかったが、移民が交易に従事しており目立つ存在ではあった。 以降、人口は1956年には17,500人に達し、1976年には93,000人と5倍近くに増加している。1980年以降は、ソヴィエト連邦のアフガニスタン侵攻により多数の難民が流入、この影響も受けて1986年には281,000人、2001年の見積もりでは590,125人となっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ザーヘダーン」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Zahedan 」があります。 スポンサード リンク
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