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X線回折とX線結晶構造解析における形状因子(けいじょういんし、英語:shape factor)とは、固体中に含まれる結晶子の大きさと回折パターンのピーク幅との関係を結びつける因子である。 回折ピーク幅と結晶子サイズの関係は、以下のシェラーの式(Scherrer equation)で表される。 : ここで''K''は形状因子、λはX線波長、βはピーク半値全幅(FWHM、ただしラジアン単位)、θはブラッグ角〔P. Scherrer, ''Göttinger Nachrichten Gesell.'', Vol. 2, 1918, p 98.〕、τは結晶子(または配列領域)の平均サイズであり、実際の粒子サイズより小さくなる。 無次元の形状因子は一般的に約0.9であるが、結晶子の形状によって値は変化する。シェラー式はナノスケールの粒子にしか適用できず、0.1 μm以上の粒子には適用できない シェラー式は粒子サイズの下限を与える。なぜなら回折ピークが有限の幅を持つ原因として、「結晶子サイズが有限であること」の他にも「不均一な歪み」や「装置の影響」なども考えられるからである。もしピーク幅が結晶子サイズのみに支配されているならば、ピーク幅とシェラー式によって結晶子サイズは決定できる。もし他の寄与がある場合は、シェラー式によって求めた値よりも大きくなり得ることになる。 == 脚注 == 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「形状因子」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Scherrer equation 」があります。 スポンサード リンク
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