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シェンゲン圏(シェンゲンけん、、)は、1985年に署名されたシェンゲン協定が適用されるヨーロッパの26の国の領域。シェンゲン圏では渡航者が圏内に入域、または圏外へ出域する場合には国境検査を受けるが、圏内で国境を越えるさいには検査を受けないことになっており、この点で単一の国家のようになっている。 シェンゲン圏はアイスランド、ノルウェー、スイスといった欧州連合に加盟していない国が含まれているが、シェンゲン協定の法的枠組みである()は、1999年のアムステルダム条約で欧州連合の法のアキ・コミュノテール()に組み込まれている。アイルランドとイギリス以外のすべての欧州連合加盟国はシェンゲン協定を施行することが求められており、ブルガリア、キプロス、ルーマニア以外ではシェンゲン協定やその関連規定が施行されている。シェンゲン圏は4億を超える人口を擁し、またその面積は 4,312,099 平方キロメートルにまで達している。 シェンゲン関連法令を施行することでシェンゲン協定加盟国間での国境検査は撤廃される一方で、シェンゲン圏と協定非加盟国との境界における検査は強化される。法令にはシェンゲン査証などのような、個人がシェンゲン圏内に入域することに関する共通の政策についての規定、圏外との境界における検査体制の調整、国境を横断するような警察・司法協力といったものがある。 空港やホテルにおける警察の認証チェックではパスポートや欧州連合が承認した国の認証カードも必要である。この要件については協定に加盟する国ごとで法令が異なっている。 == 加盟国 == シェンゲン圏は26の国で構成されており、また2つの国が国境管理を維持しながらも協力国として参加している。シェンゲン圏のうち3か国を除くすべての国が欧州連合に加盟しており、このほかにもシェンゲン圏との境界を完全に、または部分的な制限つきで開放しているミニ国家がある。欧州連合に加盟していないアイスランドとノルウェーは2001年にシェンゲン入りしているが、この2つの国は1996年にシェンゲン圏入りしたほかの国とともに北欧旅券同盟を形成していた。またこの2つの国と同様に、スイスも2008年にシェンゲン圏入りしている。シェンゲン協定はもともと欧州連合の枠組みの外で成立したものであり、欧州経済共同体に加盟していた当時の10か国のうち5か国によって結ばれたものであった。 シェンゲン関連規則の完全な施行にあたって、シェンゲン圏入りしようとしている国は空域管制、査証、警察協力、個人情報の保護についての準備状況の審査を受ける必要がある。この審査過程には書面によるものや、欧州連合の担当官による当該国の関連機関への調査がある。 アイルランドとイギリスは欧州連合に加盟しているが、シェンゲン協定には参加しておらず、またアムステルダム条約でシェンゲン関連法の適用除外を受けている。その後イギリスは警察・司法協力関連の規定に加わっている〔2004/926/EC: Council Decision of 22 December 2004 on the putting into effect of parts of the Schengen acquis by the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland OJ L 395, 31.12.2004, pp. 70-80〕。アイルランドはイギリスと異なり、2002年にアムステルダム条約附属議定書4のもとでシェンゲン・アキの適用を求めていた〔2002/192/EC: Council Decision of 28 February 2002 concerning Ireland's request to take part in some of the provisions of the Schengen acquis OJ L 64, 7.3.2002, pp. 20-23〕。しかしながらその後、アイルランド政府は欧州連合理事会による審査を求めるなど、シェンゲン圏入りに向けた新たな要請を行なっていない。 a. 欧州連合に加盟していないが、シェンゲン関連では欧州連合と連携している。 b. 陸上の境界および港を対象としたもの。空港については2008年3月30日から対象となっている。 c. 東ドイツが西ドイツに吸収されたことで、旧東ドイツ領も1990年10月3日にシェンゲン圏入りした。これ以前の東ドイツはシェンゲン協定の対象外となっていた。 d. グリーンランドとフェロー諸島は査証を必要としない渡航者については間接的にシェンゲン圏に含まれることになる。デンマーク以外のシェンゲン加盟国が発行したシェンゲン査証ではグリーンランド、フェロー諸島に入ることができない。またデンマーク発行の査証でも、特例が認められているか、査証に「フェロー諸島において有効」「グリーンランドにおいて有効」と補記なされていなければこれらの領域に入ることができない。 e. ただしヤンマイエン島はシェンゲン圏に含まれる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シェンゲン圏」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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