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シオクグ
シオクグ(''Carex scabrifolia'' Steud.)は、単子葉植物カヤツリグサ科スゲ属の多年生植物である。海岸の塩分の影響のある場所に生えるが、特に塩性湿地に生え、ヨシなどに交じって大きな群落を作る場合がある。 == 特徴 == 地下茎は泥や砂の中を長く横に這い、花茎をまばらに生じる。あまり束になって生じることはない。花茎は高さ変化に富み、砂浜のような場所では20cm程度しか伸びず、干潟の奥の方などでは50cmを越えるものもある。根出葉は発達せず、根元は長い鞘に包まれる。また、少し繊維にばらけた部分(糸網)を生じる。茎の下方からまばらに葉を生じる。葉は両端を巻き込んで細い糸状になり、やや立ち上がる。葉はのっぺりとしていて、厚みがある。 初夏に花をつける。雄小穂と雌小穂は別になる。小穂の下部には苞があり、長い葉状部があって、穂全体より長く伸びるので、葉の間に穂が出るような姿になる。 先端には雄小穂がつくが、そのすぐ下に、第二、あるいは第三の小型の雄小穂をつける。これは、スゲの中では例がさほど多くない特徴である。雄小穂はこん棒状で、褐色をしており、時に赤みを帯びる。 雌小穂は長楕円形で、下に離れて大体二個生じる。果胞は非常に大きく、その壁は分厚くてコルク質。これは、海水に浮かんで散布されるための適応とも考えられる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シオクグ」の詳細全文を読む
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