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シオダマリミジンコ属[しおだまりみじんこぞく]
シオダマリミジンコ属 ''Tigriopus'' は、ソコミジンコ目に属するカイアシ類の1属。海岸線で一番高い位置の潮溜まりにのみ生息する、赤っぽいケンミジンコである。 == 概説 == 本属は形態的にはさほど特徴のないケンミジンコで、ただし色は赤みを帯びた目立つものである。海には多くのケンミジンコ類が生息するが、本属のものは、岩礁海岸で岩のくぼみに貯まった海水域、いわゆる潮溜まりのみを生活の場としている。それも潮間帯より更に上、潮上帯から飛沫帯のもののみにいる。この区域は満潮になっても常時には海水が入らず、普通は水しぶきでのみ海水が進入する区域であり、従って好天時には蒸発により高温高塩分濃度に、雨天時には淡水が入って低塩分濃度になってしまうなど、環境条件の変化が著しい。本群はこのような変化によく耐える。そのために飼育が容易でモデル生物として利用され、また稚魚の餌などを目的として増殖が行われる例もある。なお、単にシオダマリミジンコと言えば日本産の種 ''T. japonicu''s の標準和名である。以下、この名を使う時はこの種を指す。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シオダマリミジンコ属」の詳細全文を読む
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