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シガテラ(ciguatera)とは、熱帯の海洋に生息するプランクトンが産生する毒素に汚染された魚介類を摂取することで発生する食中毒。''Gambierdiscus toxicus'' などの有毒渦鞭毛藻が原因であることが多い。「シガテラ」の呼称は、キューバに移住したスペイン人が、この地方で「シガ」(cigua)と呼ばれる巻貝のチャウダーガイ(''Cittarium pica'')による食中毒の事を "ciguatera" と称したことに由来する。 長い間、魚介類の毒化機構は不明であったが、1977年東北大学などの研究チームは、渦鞭毛藻類による ''Gambierdiscus toxicus ''が原因物質であることを確認し〔シガテラと底生渦鞭毛藻 阿嘉島臨海研究所(AMSL)〕生体濃縮で毒素を蓄積した魚介類の摂食が原因であることを明らかにした。 シガテラ中毒とおぼしき記述は、1774年のキャプテン・ジェームズ・クックの航海記にもみられる〔シガテラ(魚介類中毒)に関する第3回国際会議 -学会だより- 千葉医学雑誌 Vol.66 no.6 page.382-382 (1990-12-25)〕。 == 毒素 == シガテラを引き起こす毒素はシガテラ毒と呼ばれ、シガトキシン、スカリトキシン、マイトトキシン、シガテリンなどが知られ、類縁体を含め 20種以上が確認されている。ナトリウムチャンネルに特異的に作用し、神経伝達に異常をきたす。 シガトキシンは熱に対して安定であるため、一般的な調理では毒素を熱分解できず、従ってシガテラ中毒を防ぐことはできない。またこれらの毒素は魚の味に影響を与えず〔シガテラ中毒 - メルクマニュアル家庭版〕煮汁にも溶け出す。 毒素は母乳経由で、乳幼児に移行する可能性があることが報告されている。 * シガトキシンのヒトに対する発症量は経口摂取で70 ng程度。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シガテラ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Ciguatera 」があります。 スポンサード リンク
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