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シギウナギ(鴫鰻、学名:''Nemichthys scolopaceus'')はウナギ目シギウナギ科に属する魚類の一種。水深300-2,000mの中層で漂泳生活を送る深海魚である〔『日本の海水魚』 p.90〕。名前の由来は、シギの嘴のように細長く伸びた上下の顎から。 == 特徴 == シギウナギは海底から離れて生活する遊泳性深海魚の1種で、世界中の温暖な海の深海に広く分布する。あまり積極的に泳ぐことはなく、頭を上あるいは下に向けた状態で中層を漂って暮らし、細長い顎を使ってエビなどの甲殻類を捕食する〔『深海生物ファイル』 pp.104-105〕。 体は著しく細長く、体長1.4m程度にまで成長する〔。雌および未成熟雄の両顎は細長く伸び、上顎の方がやや長い。この顎は互いに外側に反り返り、噛み合わせることはできない。雄は性成熟とともに顎が急速に短縮し、歯も消失する〔『Fishes of the World 4th edition』 p.122〕。肛門は胸鰭のすぐ下にある。背鰭と臀鰭の基底は非常に長く、胸鰭のすぐ後ろから体の後端に達する〔『深海魚 暗黒街のモンスターたち』 p.86〕。鱗をもたず、側線は3本でよく発達している。 脊椎骨の数は非常に多く、750を超える(同じシギウナギ科に属する他の2属は170-220個)〔。ウナギ目の他の仲間と同様に、成長過程においてレプトケファルスと呼ばれる幼生期を過ごす。 File:シギウナギ(鴫鰻、Atlantic snipe eel, Slender snipe eel) Nemichthys scolopaceus.jpg|全身。標本。 File:シギウナギ(鴫鰻、tlantic snipe eel, slender snipe eel) Nemichthys scolopaceus 2.jpg|頭部。標本。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シギウナギ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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