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シクラメン属(シクラメンぞく、学名: )は、サクラソウ科の属の一つ。歴史的にはサクラソウ科にまとめられているが、近年ヤブコウジ科へ分類が一時議論されるなど、分類が不安定になっている。 == 形態・生態 == 根塊から育つ多年生植物。シクラメンは双子葉植物として分類されているが、実際に土から芽を出す時は一枚しか出てこない〔例:NHK趣味の園芸プラスワン もっとシクラメン NHK出版編、金澤美浩・横山直樹監修、NHK出版、2015年12月25日、81頁 C.coumの種子から子葉が出るまでの段階を追った写真〕。また、子葉から数えて7、8枚目の葉が出た頃から花芽の形成が始まる。また、葉芽と花芽は一対一で発生して行く。花を放って置くとすぐ結実する(この時、この属の多くの種において、花茎が巻くことから、ギリシア語のキクロス(kyklos:螺旋・円)から属名がつけられた〔NHK趣味の園芸プラスワン もっとシクラメン NHK出版編、金澤美浩・横山直樹監修、NHK出版、2015年12月25日、6頁〕。但し、園芸種の元となったC.persicumとその近縁種のC.somalense〔属以下のレベルの分類は NHK趣味の園芸プラスワン もっとシクラメン NHK出版編、金澤美浩・横山直樹監修、NHK出版、2015年12月25日、18頁〕では巻かずに垂れる〔NHK趣味の園芸プラスワン もっとシクラメン NHK出版編、金澤美浩・横山直樹監修、NHK出版、2015年12月25日、57頁・79頁〕)が、結実させたままにすると株が弱り、最悪枯れてしまうので、採種が目的でも数輪残すだけ、目的でなければ全て取り除くのが好ましい。 球根は茎が肥大したもので、分球しない(ただしC. rohlfsianumは、次第に生長点が増えて球根が横に広がっていき、中心部の古くなったり傷んだりした組織がなくなることで、自然と見かけ上分球したように分かれる〔NHK趣味の園芸プラスワン もっとシクラメン NHK出版編、金澤美浩・横山直樹監修、NHK出版、2015年12月25日、39頁〕) 。球根の乾燥への耐性は種によって異なる〔NHK趣味の園芸プラスワン もっとシクラメン NHK出版編、金澤美浩・横山直樹監修、NHK出版、2015年12月25日、67-68頁ほか〕。 芽は球根の上部にかたまってつく。根は種によって異なり、球根の肩から出るもの(C. africanumなど)、底から出るもの(C. coumなど)、片側の側面から出るもの(C. cyprium)〔NHK趣味の園芸プラスワン もっとシクラメン NHK出版編、金澤美浩・横山直樹監修、NHK出版、2015年12月25日、67頁 発根の様子の写真あり〕 、全体から出るもの(C. colchicum〔NHK趣味の園芸プラスワン もっとシクラメン NHK出版編、金澤美浩・横山直樹監修、NHK出版、2015年12月25日、22頁〕など)がある。球根が地中深すぎる位置にあると、フローラルトランクという生長点が長く伸びた器官を形成し、地上に生長点を出そうとするものもある〔NHK趣味の園芸プラスワン もっとシクラメン NHK出版編、金澤美浩・横山直樹監修、NHK出版、2015年12月25日、7頁・68頁〕。 == 分布・生育地 == 北アフリカ、中近東、ヨーロッパ〔NHK趣味の園芸プラスワン もっとシクラメン NHK出版編、金澤美浩・横山直樹監修、NHK出版、2015年12月25日、6頁〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シクラメン属」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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