翻訳と辞書
Words near each other
・ シクロヘキシルアミンオキシダーゼ
・ シクロヘキシルアルコール
・ シクロヘキシルスルファミン酸
・ シクロヘキシルヒドロペルオキシド
・ シクロヘキシルベンゼン
・ シクロヘキシル-クロロエチル-ニトロソウレア:ロムスチン
・ シクロヘキセン
・ シクロヘプタジエン
・ シクロヘプタデカン
・ シクロヘプタトリエニル
シクロヘプタトリエン
・ シクロヘプタノン
・ シクロヘプタン
・ シクロヘプテン
・ シクロペンタジエニドイオン
・ シクロペンタジエニル
・ シクロペンタジエニルアニオン
・ シクロペンタジエニルアリルパラジウム
・ シクロペンタジエニルナトリウム
・ シクロペンタジエニルモリブデントリカルボニルダイマー


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

シクロヘプタトリエン : ミニ英和和英辞書
シクロヘプタトリエン
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


シクロヘプタトリエン : ウィキペディア日本語版
シクロヘプタトリエン

シクロヘプタトリエン (cycloheptatriene) は、外見は無色の液体で、分子式が C7H8 と表される七員環構造を持つ炭化水素。特徴的な構造により構造化学や反応化学の研究対象とされてきた。有機金属化学ではトロピリウムイオンなどの配位子の前駆体として用いられる。
シクロヘプタトリエンはπ電子の共役系メチレン基 (-CH2-) が挟まっているため芳香族化合物ではなく、その環は平面状ではない。メチレン基からヒドリドイオン (H-) を除去すると残されたカルボカチオン炭素上に空のp軌道が現れπ電子系との共役系が環を作るため、芳香族性を得る。そのとき発生するシクロヘプタトリエンカチオンは、トロピリウムイオンとも呼ばれ、構造は平面状である。実際的な手法では、シクロヘプタトリエンを五塩化リン (PCl5) で酸化してトロピリウムイオンとする。
1881年にアルベルト・ラーデンブルクトロピンの分解によりシクロヘプタトリエンを発見した。その後、1901年にリヒャルト・ヴィルシュテッターにより同じ化合物がシクロヘプタノンを原料として合成され、七員環を持つ分子構造が証明された。
実験室的にシクロヘプタトリエンはベンゼンジアゾメタンとの光反応や、シクロヘキセンとジクロロカルベンとの付加体の熱分解によって得られる
ほか、シクロヘプタトリエン誘導体を得る方法に、Buchnerの環拡大反応が知られる。ベンゼンをジアゾ酢酸エチルと反応させ、ノルカラジエン(ビシクロヘプタ-2,4-ジエン)の酢酸エチル誘導体に変える。これを熱で転位させて環が拡大したシクロヘプタジエン酢酸エチルを得る〔類似反応: 〕。
シクロヘプタトリエンやシクロオクタテトラエンローダミン6G三重項のクエンチャーとして色素レーザーで用いられる。


== 脚注 ==



抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「シクロヘプタトリエン」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.