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シシュマール級潜水艦(シシュマールきゅうせんすいかん、英語:Shishumar class submarine)はインド海軍が運用する通常動力型潜水艦の艦級の一つ。ドイツのホヴァルツヴェルケ=ドイツ造船の輸出用潜水艦である209/1500型潜水艦をもとに、インド海軍の運用要求に応じたカスタマイズを加えて開発された。 就役している209型としてはもっとも大型であり、熱帯で運用されることもあって、蓄電池も他の型より大容量化されている。また、やはり同型のなかで唯一、非常時脱出用の救難球を搭載している。本級は近代化改修済みであるが、更なるAIP推進付加を含む近代化改修の計画もある。 == 概要 == 1970年代末の時点で、インド海軍は、既に8隻のカルヴァリ級潜水艦(ソ連製フォックストロット型)による潜水艦部隊を有していた。同級は優秀な長距離潜水艦ではあったが、既に旧式化しつつあった上に、元来がロシア沿岸の高緯度地方での運用を想定していたことから、インド海軍が主な作戦海面としている熱帯地方には不適当な面もあった。 一方、ドイツのホヴァルツヴェルケ=ドイツ造船社が輸出向け潜水艦として開発していた209型は、既に中南米諸国などといった熱帯地域の国でも運用されており、また、顧客の要望に応じたカスタマイズにも柔軟に対応していた。このことから、インド海軍は、209型の導入を決定し、1981年にHDW社との技術協定を締結した。この協定によると、HDW社がキールで2隻を建造したのち、HDW社の指導・技術支援のもとでムンバイのマザゴン造船所において4隻を追加建造することとなっていた。しかし、1998年のインド核実験により残りの2隻はキャンセルされた。なお、本級は2000年より順次近代化改修を受けている。 本型の技術的特徴は209型とおおむね同じであり、単殻構造の耐圧殻の上に非耐圧・大型の上部構造を乗せた構造となっている。ただし、他型とは異なる点として、セイル直前の上構内に非常時脱出用の救難球を搭載している。これは、事故など損傷によって浮上不能になった場合に、すべての乗員を収容して脱出するためのもので、スタンキー・フードやSEIEなどによる個人脱出よりも減圧症や低体温症に罹患するリスクが低減されるものの、このように狭い区画内で多人数が一定時間生存し、また様々な海象状況のなかでこれを回収することは決して容易ではないことから、採用例は多くない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シシュマール級潜水艦」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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