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シダ綱 : ウィキペディア日本語版
シダ綱[しだこう]

シダ綱(シダこう、学名:''Pteridopsida'')は、シダ羊歯、歯朶)を含む植物である。上位分類等に関してはシダ植物門を参照のこと。
== 特徴 ==
シダの植物体は、多くのものは立ち上がらないから羽状複葉のを出すものである。
茎は短いか地面を這い、そこから葉を空中に伸ばす。葉は巻いた状態で作られ、巻きがほぐれるようにして葉を伸ばす。木生シダ類は直立した太い幹を作り、高さが10mに達するものがある。葉は羽状複葉のものが多いが、単葉のもの、特殊な分かれ方のものもある。鳥の羽のような形になるものが多いので、一般には複葉を構成する個々の葉身を小葉(しょうよう)というが、シダ類に限っては羽片(うへん)という。
シダの栄養体は胞子体であり、普通、葉の裏面に胞子を作る。胞子は胞子のうの中に形成され、この時に減数分裂が行われる。胞子のうは普通は集まって小さな固まりになり、これを胞子のう群(ほうしのうぐん、ソーラス)と呼ぶ。胞子のう群は葉の裏面に一定の形で配列し、分類上の重要な特徴とされる。
多くのものでは、十分成長すれば、どの葉にも胞子のうがつくが、種類によっては胞子をつける葉が限られ、葉の形が違っていることがある。その場合、胞子をつけるのを胞子葉、つけないものを栄養葉とよぶ。普通、胞子葉は栄養葉より背が高く、細い。また、一枚の葉で、その一部に胞子をつける部分が分かれるものもある。
胞子は発芽すると前葉体と呼ばれる薄膜状の植物体となり、その裏面に造精器と造卵器が作られる。造精器内に作られた精子は、雨水など自由な水がある状態で泳ぎだし、造卵器の中のまで泳ぎ着くと、そこで受精が行われる。受精卵はその場で発芽し、前葉体から栄養をもらう形で成長し、植物体が姿を見せる。その後、前葉体は枯れて、植物体は独り立ちする。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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