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シトロエン・GS/GSAは、フランスの自動車会社シトロエンが1970年から1986年まで製造した小型乗用車である。空冷2気筒エンジンの2CV及びその派生車種と、1955年以来作られていた大型車Dシリーズとの広いギャップを埋める量産車種として計画された。 ボディサイズの割りに小さい空冷1,015cc-1,300ccエンジンながら、優れた設計のボディとハイドロニューマチック・サスペンションにより、卓越した空力特性、高速巡航性能、操縦性、乗り心地を持った、1970年当時としては画期的で、最も進んだ小型大衆車の1台であった。1971年にはシトロエンとしては初めて、ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。 1979年には改良を加えられて5ドアハッチバックのGSAとなり、1986年に1984年発表のBXに跡を譲って生産中止された。ハイドロニューマチック・サスペンションを持たないが、排気量的には1991年登場のZXも、上級移行したBXと旧GSのギャップを埋める後継車の一種と考えることもできる。 == 概要 == シトロエンは永年、1948年以来の2CVなどの空冷2気筒エンジンモデル群と、1955年以来のDシリーズの、広い車格ギャップを埋める量産車種を持っておらず、1960年代後半にもなると、両シリーズの旧態化もあって販売不振が深刻化し、深刻な苦境に陥っていた。 一方で、シトロエン自体も1965年、元高級車メーカーで第二次世界大戦後は小型車生産に転身していた中堅メーカーのパナールを吸収合併しており、同社のセダン「ディナ」シリーズ(1953年-1965年のPL17を含む)や、24シリーズ(1963年-1967年 クーペの24C/CT、2ドアセダンの24B/BTがあった)などの空冷水平対向2気筒850cc級モデルを中間車種としての育成を試みた。しかし、シトロエン以上に独創的で強烈な個性を持つパナールは 量販車種にはなり得ず、結果新たにGSを開発することとなった。 そのため、GSの設計には パナール・24の経験が活かされ、その後継モデルとしての性格も与えられていた。 GSのエンジン、駆動系は、空冷である事を含めてパナールや2CV系の発展、拡大版と言え、一方、ボディ、シャシー(サスペンション)系統は、ハイドロニューマチックの採用を始めとして、DSの縮小、簡略化版であると言える。 エンジンサイズの割に大型のボディは2ボックススタイルであったが、ハッチバックではなく独立したトランクを持っていた。また、当時として極めて空力性能に優れたスタイルであり、しかも広い居住スペースとラゲッジスペースを実現していた。そのコンセプトは、そのまま後のCXにも受け継がれた。 初期型GS4ドアセダンのボディサイズは、全長4,120mm×全幅1,608mm×全高1,349mm、ホイールベース2,550mmで、後にブレークと呼ばれる5ドアのステーションワゴンや、左右非対称の1+2ドア車を含むコメルシアルと呼ばれる商用車も登場した。 16年間の総生産台数はGSAを含めると247万台に及び、またフランス本国以外でもノックダウン生産を含めるとスペイン・ユーゴスラビア・インドネシア等でも、生産されたとの記録が残されている。 GSシリーズの生産時期は、ヨーロッパ車の鋼板材質の悪い時期に当たっており、特に1978~1981年式のGS/GSAの残存率は低く、現在では稀少車となっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シトロエン・GS」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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