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ヴィザ(''Visa'' )は、フランスの自動車メーカー・シトロエンが1978年から1988年まで生産した小型大衆車で、シトロエン・2CVをベースとしたため旧態化が目立っていたディアーヌとアミに代わる同社の主力商品として開発された。 == 概要 == 1974年にシトロエンがプジョーの傘下に入り、PSA・プジョーシトロエンとなって最初に新規開発された乗用車で、前身モデルの一つであるシトロエン・LN同様、プジョー・104の機構をベースとしているが、豚の鼻を思わせるユニークなフロントグリルや、サテライトスイッチを持つダッシュボードなど、シトロエンらしいユニークな内外装デザインが与えられていた。 1978年に登場した当初のラインナップは、2CV以来伝統の空冷水平対向エンジン(652ccまで拡大)積む「スペシャル」と「クラブ」、プジョー製オールアルミニウム合金1,124cc水冷直列4気筒エンジン(X型)を積む「シュペール」の3種であった。水冷モデルは設計年次の古い空冷652cc版と同水準の経済性を保ちながら遥かにパワフルかつ静粛であり、なによりもヒーターの効きが良かったため1,219cc、1,360cc、954ccの各水冷モデルが次々に追加され、シリーズの中心となった。また1984年にはプジョーが伝統的に得意とした 1,769cc(XUD型)ディーゼルエンジン搭載車も追加された。 1982年には大規模なマイナーチェンジが行われ、空冷モデルは姿を消し、特徴的だったが万人受けしなかったフロント周りはごく平凡ながら常識的なデザインに改められた。ダッシュボードのサテライトスイッチは維持されたが、1985年にはそれも常識的なものに換えられた。 ヴィザのサスペンションはもはや前後輪関連式ではなかったが、依然として極めて長いストロークを持ち、ダンピングの利いた良好な乗り心地と、コーナリング時の大きなロールを受け継いでいた。また、直進性が高く、車体も空力特性に優れ、高速巡航能力が高いことは、兄貴分のGSをはじめとする歴代モデルと同様の美点であった。反面、不十分な車体の防錆対策、プラスチックが多用されて質感の低い内装、クラッチ交換にもエンジン脱着が必要な整備性の悪さなどが欠点とされた。 フォルクスワーゲン・ゴルフGTIの成功に刺激されて、この頃からフランス車にも高性能モデルが用意されるようになった。ヴィザにもマイナーチェンジ以降、1,400cc80馬力の「GT」(日本にも西武自動車販売によって輸入された)、ツインキャブ93馬力の「クロノ」(''Chrono'' )、ラリー仕様のパートタイム4WDの「ミルピスト」(''Mille Pistes'' )が追加された。1985年にはプジョー・205 GTIと共通の1,588cc105 - 115馬力エンジンを搭載した「1.6 GTi」も追加されたが、ピニンファリーナ・デザインのスマートな3ドアハッチバックスタイルで成功作となった205GTIのような商業的成功は得られなかった。BXの1,360ccエンジンを搭載した上級版「14 TRS」も存在したが、BXとの価格差は小さく、人々はより大きく、設計の新しいBXを選んだ。 1988年、シトロエン・AXに後を譲り、生産終了となる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シトロエン・ヴィザ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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