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シネマコンプレックス () は、同一の施設に複数のスクリーンがある映画館である。シネコン、複合映画館とも呼ばれる。 == 概要 == モデルは北米発祥のマルチプレックス () またはシネプレックス () と呼ばれる映画館である。劇場構造はそれに準じた作りになっており、ロビー、チケット売場、売店、映写室等の設備を複数のスクリーンで共有している。 世界的に見るとメガプレックス () と呼ばれる20スクリーン以上の例もある。アメリカカリフォルニア州のAMCオンタリオミルズ30(30スクリーン、約5700席、1996年12月13日開館)をはじめとする複数のメガプレックスがスクリーン数としては最多の30を有する。また、座席数はスペインマドリードのキネポリスマドリード(25スクリーン、約9200席)が最も多い。日本国内の場合、7 - 12スクリーン程度を1つの映画館内に集約していることが多い。これは日本では主要な配給チェーンが13しかないため、メジャー作品はおおよそ14作品以上同時に配給されない事情によるものである。 各スクリーンの客席数は80 - 500席程度で、大小組み合わせることが多く、集客力の見込める作品は客席数の多いスクリーンで上映し、封切りから時間の経った作品や、集客力の落ちた作品は客席数の少ないスクリーンで上映する方式をとる。作品を抱き合わせた2 - 3本立てでの興行は通常は行われず、完全入替制を採用しているため、単一または複数の作品を退場せずに連続して見ることはできない。 大抵の場合、ショッピングセンターのテナントとして運営されているか、スーパーマーケットなどが併設されている。これは、ショッピングセンターとシネマコンプレックスの双方の集客効果を狙ったものである。また、ショッピングセンターの駐車場が利用出来るため、シネマコンプレックスは車で来場する客層の取り込みに成功した。一方で、シネマコンプレックスの利用者はショッピングセンターでの購買率が低いとの調査結果もあり、相乗効果を疑問視する声もある。 日本に現代型のシネマコンプレックスが登場した1990年代は、郊外に設置されることが多かったが、2000年代に入ってからは従来のロードショー館を置き換える形で繁華街に作られることも多くなってきた。シネマコンプレックスの登場に伴い、1億2千万人前後で推移していた日本の映画人口は1億6千万人以上にまで回復した。一方で、2001年以降はシネマコンプレックスが増加しているにもかかわらず、映画人口は横ばいとなっているため、飽和状態になっているとも言われている。 なお、本項では慣例に基づき映画館(施設)内に設置された上映室を「スクリーン」と記述する。また、単一または複数のスクリーンを包括する映画館を「サイト」と記述する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シネマコンプレックス」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Multiplex (movie theater) 」があります。 スポンサード リンク
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