|
シハイスミレ(''Viola violacea'' Makino)は、山間部に見られるスミレ科スミレ属の植物の1種。早春に赤みの強い紫の花をつける。 == 特徴 == 立ち上がる茎のない、小柄なスミレ類で、スミレに似ているが、やや小柄で赤みが強い。全体に毛がない。 地下茎はごく短く、また太くならない。あまり株立ちにはならない。匍匐茎も出さない。葉は少数を根生する。背丈はせいぜい10cm、より低いこともある。葉は長い柄があり、葉身は2-4cm、葉柄はそれと同じくらいか長い程度。葉身は細長く、三角状狭卵形、基部は深い心形。縁にはごく浅い鋸歯が出る。葉は柔らかく、表面は深緑色で時に白い斑が入る。裏面は緑の色が薄く、それに紫の色が乗るのが普通である。紫の色には個体差があり、薄く紫のものからかなり濃いものまであり、色の濃いものでは葉柄なども紫がかる。両面とも毛はない。 花茎は細く立ち上がる。花期は4-5月と言われるが、同じ地域のスミレの中でも早いほう。花は赤みの強い紫だが、ほとんど白く見えるほど薄い場合もある。花弁は長さ8-11mm、側弁はふつう無毛、距は5-6mm、細くて上を向いている。 名称は紫背菫で、葉裏が紫であることを指したものとのこと。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シハイスミレ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|