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イラガ(刺蛾、''Monema flavescens'')はチョウ目イラガ科に属する昆虫及びその総称である。「蜂熊」「オキクサン」「シバムシ」「キントキ」「デンキムシ」「ヤツガシラ」「オコゼ」とも言い、そのほかに数十の地方名がある〔アナタの地方では、イラガの幼虫のこと、何と呼んでますか? 〕。 == 生態 == ; 幼虫 : 通常7~8月頃、多い年は10月頃に再び見られる。体長は25mm。脚が短くずんぐりした体に多くの棘を持ち、触れるとハチに刺されたような鋭い痛みを生じる。様々な樹種で繁殖し、カキノキやサクラ、ウメ、リンゴなどのバラ科、カエデ類、ヤナギ類、クリなどの葉裏に、集団で生息していることが多い。 ; 繭 : 終齢幼虫(前蛹)で越冬し、そのための繭を作る。独特の茶色い線が入った白く固い卵状の殻で、カルシウムを多く含み日本の昆虫がつくる繭の中で最も固いとみられる〔カルシウムは白さの要素で、固さはタンパク質の層構造による 石井象二郎(1984)、イラガの繭III、日本応用昆虫学会誌vol.28 日本応用動物昆虫学会〕。春先に中で蛹化し、6月に羽化する。羽化時には繭の上端が蓋のように開き(小さな穴は寄生蜂の脱出口)、地方によりスズメノショウベンタゴ(担桶)とも呼ばれる。玉虫と呼んで釣り餌(特にタナゴ釣り)に用いられる。 ; 成虫 : 無毒。明かりに飛来する。口吻が退化しているため、成体は何も食べない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「イラガ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Monema flavescens 」があります。 スポンサード リンク
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