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シムアント(SimAnt)は北米のマクシス社が開発し、1991年に発売したシミュレーションゲーム。ゲームデザイナーはウィル・ライト。都市経営シミュレーションシムシティに代表されるシムシリーズの作品の一つである。日本語版はMacintosh用のソフトとして販売され、後にMS-DOS用にも移植されている。家庭用ゲーム機では、イマジニアがマクシス社より日本におけるスーパーファミコン版シムアントの独占販売権を獲得し、1993年2月26日に発売を開始している。 == ゲーム概要 == タイトルの通り、アリの生態をシミュレートするゲームで、プレイヤーは味方勢力の黒アリの一員である黄色アリとなり、巣の拡張、餌の調達、卵・幼虫の世話を行うことにより黒アリを増やし、敵勢力である赤アリを殲滅し、最終的に巣のある家の住人を家から追い出すことを目標としている。またスーパーファミコン版にはパソコン版とほぼ同じである「オリジナルゲームモード」のほかに「シナリオゲームモード」が存在する。そちらは赤アリの殲滅のみを目的とし、様々な季節・場所に分かれた8つのステージを順にプレイしていくというものである。 黄色アリと女王アリには体力ゲージが存在し、時間経過と共に体力が減少し、最後には餓死する。回復させるには餌を食べるか、味方のアリから餌を分けてもらう。餓死のほかにも、マップ上にはクモやアリジゴクが存在し、接触すると捕食され死亡する。また、マップ上を人間や芝刈り機が通過することがあり、人間に踏み潰されたり、芝刈り機に巻き込まれたりして死亡することがある。スーパーファミコン版のシナリオモードでは面により猫や自転車などが登場し、アリが踏み潰されることがある。特に猫は鳴き声が聞こえてきたらもう回避不能で、大きな脅威だった。 敵勢力である赤アリに接触すると、戦闘に入る。黄色アリは戦闘には弱く、高い確率で死亡するが、勝利すれば当然生き残ることはできる。なお、スーパーファミコン版の「オリジナルゲームモード」とパソコン版では黄色アリは何度死亡しても新しいアリとして生き返ることができるが、スーパーファミコン版の「シナリオゲームモード」では、生き返ることができる回数が決まっており、それ以上死亡するとゲームオーバーとなる。黄アリは復活する際に働きアリと兵隊アリ、羽アリのどれになるかを選択できる。働きアリは最も弱いが卵を運搬することが可能。兵隊アリは卵を運搬することができないが戦闘に強い。羽アリは働きアリよりは強いが兵隊アリより弱く、何も運搬できない。 ゲーム開始直後、味方勢力はプレーヤーの操作する黄色アリと黒アリの女王アリのみでスタートするため、餌の調達などの作業をプレーヤーが行わなければならないが、ある程度黒アリが増殖すると、黄色アリ周辺に黒アリを集合させることにより、餌のあるところまで誘導し、大量の餌を巣に持ち帰ることができる。また、アリは餌を持つと匂いとして道筋をつけるため、他のアリは自動でその匂いをたどって餌のところまで移動し、餌を巣へ持ち帰ることを繰り返す。餌は地上マップ上に一定時間間隔でランダムで発生するが、それ以外にもイモムシやクモを黒アリの集団で取り囲むことで倒し、餌として巣に持ち帰ることができる。黒アリの行動は黄色アリが誘導するほかにも、行動コントロールパネルにより卵の世話・巣の拡張・餌の運搬の作業をどの割合で行うかを設定することである程度制御することができる。 黒アリがマップ上の大半を占めるまで増殖すると、赤アリは餌を確保できずに女王アリが死亡するが、それを待たずとも、黄色アリが黒アリを集合させ、赤アリの巣に大群で押し寄せることで、巣の最奥部にいる赤の女王アリを殺すことができる。 ゲームのほかにも、このゲームにはアリの種類や生態についてのデータベースがあり、教材としての一面も持っている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シムアント」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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