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『シャドウブレイン』(SHADOW BRAIN)は、1991年3月21日にポニーキャニオンより発売された日本のゲームソフト、および同時期にサイトロン・アンド・アートから発売された日本初のマッキントッシュ用CD-ROMソフトの名称。 本項では、前者であるファミリーコンピュータ版の解説を行うものとする。 == 概要 == 『ウィザードリィ』シリーズを代表とする主観視点からの擬似3D空間探索型ロールプレイングゲームであり、高度なデジタルネットワークを社会の中枢に据えた架空の近未来世界が題材となっている。なお、発売当時のデジタルネットワーク環境は利用者が限定的なパソコン通信であり、電子掲示板やチャットなど実際に運用されていたデジタルネットワーク技術の存在をパソコン通信利用者以外に広く知らしめた他、オンライントーク(現在のビデオチャットに相当)やオンラインショッピングなどの現在のインターネット社会で当然となった機能を既に登場させており、未だに製作に携わったスタッフのデジタルネットワークにおける卓越した知識と先見性を高く評価する声が多い。 ゲームソフトを収めた化粧箱の底面部には、当時はまだ珍しかったコンピュータグラフィックスを用いた本作の導入部と一部の登場キャラクターの紹介映像が収録されたオリジナルビデオカセットが同梱されており、広大なバックグラウンドストーリーの紹介とゲームで描かれた世界観への移入を促す役割を果たしている。 また、サイトロン・アンド・アートがポニーキャニオンと共同で設立したゲームミュージック専門レーベル「サイトロン・レーベル」(後のサイトロン・ディスクおよびサイトロン・デジタルコンテンツ、現在の株式会社ハピネット 音楽企画部)が製作した専用サウンドトラックCDの販売促進チラシも同梱されており、これを別途購入してゲームのプレイ時に代替音声として利用する事で、当時としては画期的な立体音響が施された音楽との相乗効果によって「ゲームの世界が疑似体験できる」としている。ただし、サウンドトラックの販売名義はポニーキャニオンで統一されており、サイトロン・レーベルはサウンドトラック解説書の表紙に社名を表すロゴマーク一点の表示のみに留まっている。 本作のテーマ曲『SHADOW OF KINGDOM』はTHE ALFEEが作詞、作曲を手がけ、ゲーム内における重要キャラクター「ガイダ」のデザインはスクリーミング・マッド・ジョージが担当しており、前述のビデオやサウンドトラックなども含めて、従来の『アテナ』や『銀河伝承』などに見られるイメージメディア同梱型ゲームとは一線を画す、ファミリーコンピュータを中心としたインタラクティブな一大デジタルコンテンツとして構成されているため、この意味も込めて「ファミコン初のヴァーチャルリアリティRPG」をキャッチコピーとして正式に公称していた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シャドウブレイン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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