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シャルンホルスト級戦艦(シャルンホルストきゅうせんかん)は、1935年のヴェルサイユ条約の軍事条項破棄後に建造されたドイツ海軍の戦艦(Schlachtschiff)。シャルンホルスト及びグナイゼナウの2隻が建造され、いずれも1935年に起工、翌1936年に進水した。 一般的には進水順に従ってシャルンホルスト級と呼称されるが、起工日、就役日共にグナイゼナウの方が先であったことから、グナイゼナウ級と称される場合もある。また、当時イギリス海軍が自国の戦艦より優速な本級を巡洋戦艦(Battlecruiser)に分類していた影響から、現在でも文献によっては巡洋戦艦として言及される例が見受けられる。 == 建造の経緯 == ドイッチュラント級装甲艦に対抗するという名目でフランスが中型戦艦ダンケルク級を発表し、1931年から建造に着手した事により、ドイツ海軍ではそれに対応すべく、同年にドイッチュラント級をより大型化した4、5番艦の開発を決定した。両艦は排水量20,000トン、全長230m、速力29ノット、主砲28cm砲6門(3連装砲塔2基、4連装砲塔計8門に変更可)、副砲15cm砲8門の仕様により、「装甲艦D」(''Panzerschiff D''、エルザース代艦)及び「装甲艦E」(''Panzerschiff E''、ヘッセン代艦)として1934年1月25日に発注され、同年2月14日にヴィルヘルムスハーフェン海軍工廠及びキールのドイチェヴェルケ造船所にて起工した。しかしその間に、3連装砲塔を3基備える更に大型化された設計案をアドルフ・ヒトラーが承認したことから、早くも7月5日にこれらの建造は取り消された。 1935年のヴェルサイユ条約の破棄を受け、両艦の計画は、基準排水量26,600トン、速力30ノットの中型戦艦として再開始された。主砲塔数は3基となり旧計画より攻撃力が向上し、ドイッチェランド級3番艦まで採用されていたディーゼル機関は信頼性と高速発揮に不安があるために搭載を見送り、前大戦時からの技術的蓄積がある重油専焼高圧缶と蒸気タービン機関の組み合わせに変更された。 船体の基本構造は設計期間短縮の為に第一次世界大戦時に設計された巡洋戦艦マッケンゼン級の設計を一部流用、しかし、ドイッチュラント級で採用された「舷側・艦底部の3重構造」や巧妙な機関配置は継承されず対艦防御・水雷防御を結果的に低下させた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シャルンホルスト級戦艦」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Scharnhorst-class battleship 」があります。 スポンサード リンク
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