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シャ・ナ・ナ (Sha Na Na) は1969年から活動しているアメリカのロックンロール・ポップスグループ。発表曲のほとんどがカバーであるため、カバーバンドに近い存在である。ニューヨークのストリート出身と称し、金ラメ、スペーススーツ、レザー、ポンパドゥール・ヘアというルックス、オールディーズ・ナンバーやその流れをくむオールドスタイルのロックンロール、ドゥーワップなどをレパートリーにした歌とダンスで、1960年代の終わりに1950年代のストリート・カルチャーをよみがえらせた。日本においてもオールディーズ、フィフティーズを語る際には欠かせない存在であり、クールス、シャネルズ(後のラッツ&スター)などが彼らからの影響を公言している。 オープニングのバンド紹介では「Ladies and greasers (grease balls,) from the streets of New York, greased and ready to kick your ((bloody) ass(es), Sha-Na-Na!」(とその変形)が決まり文句で映画『グリース』以前からGrease(ポマードで固めたヘアー)をバンドのキーワードとしてきた。 また定番曲の"Rock'n'roll is here to stay"の演奏を始める前の口上(決めゼリフ)は、"I've got (just) one thing to say to you, fucking hippies. That is rock'n'roll is here to stay."であり、60年代後半の「型にはまらない、ドラッグを受け入れた崩壊的な」事を良しとするヒッピー文化に対し自由奔放ながらも調和や規律、節度を持った50年代ー60年代前半若者文化の尊重(回帰)を象徴している。 品行方正なバンドのキャラクターでドラッグとは無縁の印象があるが、1971年に参加したリードギタリストChris Donald (Vinnie Taylor)は1974年にヘロインのオーバードーズで死去している。〔Jay, Stanley. ''Avoiding Traps: Showing Youth the Path to Life’s Success'' (Bloomington, Indiana: iUniverse, 2009), p. 145.〕 ==キャリア== コロンビア大学在学中にア・カペラグループキングズメン (Kingsmen) として発足したが、太平洋岸北西部を拠点に活動していた同名グループがいたため、グループ名をシャ・ナ・ナ (Sha Na Na) に改名。ベース・ボーカリスト〔ベースギター&ボーカルではなく低音を担当するVo〕のロバート・レオナードを中心にヒッピー・ムーヴメント真盛りの1969年に活動を開始した。デビュー時点で12人という大所帯での初期のステージングは、金ラメに身を包んだ3人のフロントマンが歌とダンスを担当、残りの9人はグリーサー(Greaser)・ルック(袖をまくったTシャツ、革ジャン、タンクトップ等)でステージに上がった。 ウッドストック・フェスティバルではジミ・ヘンドリックスに先行してステージを務めた。映画『ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間』に収められた約90秒の出演シーンで全米規模の知名度を獲得すると同時に、1971年から上演されているミュージカル『グリース』やテレビ番組『ハッピー・デイズ』、1962年の設定ではあるが時代背景の近い映画『アメリカン・グラフィティ』などとともにフィフティーズ・リバイバルにひと役買った〔"The Nifty Fifties", ''Life'' Magazine, June 16, 1972 (stating Sha Na Na "more or less set off the '50s kick").〕。 1975年11月、日本初公演(渋谷公会堂)の前座を宇崎竜童率いるダウン・タウン・ブギウギ・バンドが務めた。 同年”スモーキン・ブギ(Smokin' Boogie)”をシングルでリリース(カーマ・スートラ・レコード、日本コロンビア)。歌詞は英語だが内容はほぼ日本語の直訳になっている。ただし文化の違いから、”喫茶店”を”Soda shop"、”ショートピース”を”Camel”としている。 カップリング(B面)はシャ・ナ・ナオリジナルで"We're Still Smoking."歌詞は”We're still smokin’"と"タバコ吸ってるよ、タバコ吸ってるよ”のみ。 ダウン・タウン・ブギウギ・バンドに対し”日本にもブギを演奏できるバンドがある事を知った”とコメントしている。 現在もオリジナル・メンバーのドナルド "ドニー" ヨーク、ジョン "ジョッコ" マルセリーノ、ウッドストック・フェスティバル直後に加入した"スクリーミン" スコット・サイモンを中心にツアーを行っている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シャ・ナ・ナ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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