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シュウブンソウ ''Aster verticillatus'' (Reinw.) はキク科の草本。花は小さくて地味だが、直立した茎の先端から数本の枝を放射状に長く伸ばす独特の姿をしている。 == 特徴 == 直立する多年生草本〔以下、記載は主として佐竹他(1981),p.189〕。主茎は直立し、高さ50-100cmになるが、そこで上向きの成長を止め、2-4本の横枝を出す。枝は細く、水平に近い斜め上に長く伸びる。葉は葉柄があって長さ7-15cm、幅17-32mm、先端は伸びて尖り、基部は次第に狭まり、縁に鋸歯はないかあるいは上半部にまばらな鋸歯が出る〔初島(1975),p.620〕。葉身は膜質で表裏の両面に粗い毛が生える。 花期は8-10月で、横枝の葉腋から短い枝を出し、そこに総状かやや穂状に頭花を付ける。頭花は径4-5mmと小さく、また小花の花冠が小さくてごく目立たない。ちなみに伊藤は本種を花の大きくて目立つものが多いシオン連において、地味で目立たない花の代表として挙げている〔伊藤(1997),p.114〕。しかしながらそれでも一応は周囲に舌状花、内側に管状花が並ぶ。 総苞片は広鐘形で先端が丸く、縁は膜質で長さ2.5mm。3列あって外側のものが短い。頭花では外側の2列の小花は雌花で、花冠は舌状で白くて厚みがある。内側の小花は両性花で花冠は筒状、その先端は5歯に分かれる。舌状花の長さは1.2mm、幅0.5mm、管状花の長さは2mm〔初島(1975),p.620〕。花床は毛が無く、やや中央が盛り上がる。雌花も両性花も稔性があり、痩果を付ける。痩果はやや扁平で、雌花のそれは長さ4mm、幅1mm。先端には嘴があって、冠毛はなく、時にわずかに細かい毛がある。両性花の痩果には嘴がない。 和名は秋分草であり、花が8-10月の秋分の頃に咲くことによる〔伊藤(1997),p.114〕。ただし牧野はこれについて『であろう』と記し、断定を避けている〔牧野(1961),p.620〕。旧学名(後述)の属名はギリシャ語で「嘴を有する種子」を意味する〔初島(1975),p.620〕。また、初島(1975)はタイワンシュウブンソウという別名を挙げているが、佐竹他(1981)、北村他(1957)などの図鑑ではこれについての言及はない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シュウブンソウ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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