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シュナプセン : ウィキペディア日本語版
シュナプセン

シュナプセン()は、オーストリアで人気のあるトランプを使った2人向けのトリックテイキングゲームである。ポイントトリックゲームに属し、カードの合計点数120点のうち66点を先取した側が、それを宣言することによりプレイをそこで終わらせる。ブリスコラツーテンジャックと同様に山札から手札を補充していくが、山札を凍結することができる。山札がなくなるか凍結したあとの後半戦は、運より技術が優先される。
オーストリアの国民的ゲームである。
ドイツ66というゲームもルールがほぼ同様なので、ここで説明する。
32枚のカードを使った3人用の同系のゲームに、チェコのマリアーシュ()や、ビッドのあるハンガリーのウルティ()などがあり、いずれもその国の国民的ゲームになっている。これらのゲームでは大部分のカードを手札として最初に配ってしまい、山札から手札を補充することはない。
==概要==
シュナプセンは基本的な点ではブリスコラによく似ている。
* Aの次に10が強い(ブリスコラでは3が強い)。カードの点数はブリスコラと同じである。
* 全部のカードでなく一部だけを配り、残りは山札として、順次手札に加える。
* マストフォロールールに従わない。
しかし、ブリスコラとはいくつかの重要な点で異なっており、シュナプセンの方がより刺激的な内容になっている。
* 使用する全枚数が20枚と非常に少なく、すべてのカードに点数がある。
* 同じスートのKとQの組み合わせが手札にあると、得点を得られる。
* 山札を凍結できる。
* 66点に達したら、上がりを宣言してプレイを打ち切る。
同じスートのKとQの組み合わせは、「結婚」という名で知られ、ヨーロッパの他の多くのポイントトリックゲームにも見られる(ベジークピノクルなど)。また、トリックテイキングゲームではないが、ポッヘンポープ・ジョーンなどの古いギャンブル系のゲームにも同じ組み合わせがある。
このゲームの歴史はブリスコラの元になったブリュスカンビーユと同じくらい古く、18世紀のはじめのライプツィヒの文献に「マリアージュ」(Mariage、結婚を意味するフランス語)という名前で記録されているのが初出である。チェコでは今でも「マリアーシュ」と呼ぶ。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「シュナプセン」の詳細全文を読む




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