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シュナプセン()は、オーストリアで人気のあるトランプを使った2人向けのトリックテイキングゲームである。ポイントトリックゲームに属し、カードの合計点数120点のうち66点を先取した側が、それを宣言することによりプレイをそこで終わらせる。ブリスコラやツーテンジャックと同様に山札から手札を補充していくが、山札を凍結することができる。山札がなくなるか凍結したあとの後半戦は、運より技術が優先される。 オーストリアの国民的ゲームである。 ドイツの66というゲームもルールがほぼ同様なので、ここで説明する。 32枚のカードを使った3人用の同系のゲームに、チェコのマリアーシュ()や、ビッドのあるハンガリーのウルティ()などがあり、いずれもその国の国民的ゲームになっている。これらのゲームでは大部分のカードを手札として最初に配ってしまい、山札から手札を補充することはない。 ==概要== シュナプセンは基本的な点ではブリスコラによく似ている。 * Aの次に10が強い(ブリスコラでは3が強い)。カードの点数はブリスコラと同じである。 * 全部のカードでなく一部だけを配り、残りは山札として、順次手札に加える。 * マストフォロールールに従わない。 しかし、ブリスコラとはいくつかの重要な点で異なっており、シュナプセンの方がより刺激的な内容になっている。 * 使用する全枚数が20枚と非常に少なく、すべてのカードに点数がある。 * 同じスートのKとQの組み合わせが手札にあると、得点を得られる。 * 山札を凍結できる。 * 66点に達したら、上がりを宣言してプレイを打ち切る。 同じスートのKとQの組み合わせは、「結婚」という名で知られ、ヨーロッパの他の多くのポイントトリックゲームにも見られる(ベジーク・ピノクルなど)。また、トリックテイキングゲームではないが、ポッヘンやポープ・ジョーンなどの古いギャンブル系のゲームにも同じ組み合わせがある。 このゲームの歴史はブリスコラの元になったブリュスカンビーユと同じくらい古く、18世紀のはじめのライプツィヒの文献に「マリアージュ」(Mariage、結婚を意味するフランス語)という名前で記録されているのが初出である。チェコでは今でも「マリアーシュ」と呼ぶ。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シュナプセン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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